鹿児島県・種子島宇宙センターで昨年11月、固体燃料ロケット「イプシロンS」第2段の地上燃焼試験中に起きた爆発事故で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は10日、実物の約5分の1サイズの検証用機体を使った燃焼試験を11月下旬にも開始し、原因を特定する方針を明らかにした。
 燃焼試験は2分間の予定だったが、開始約17秒後から圧力が予測より上昇し始め、約49秒後に爆発した。
 JAXAは取得したデータや飛散した部品を回収するなどして分析。何らかの原因で推進薬を包む断熱材が損傷し、機体が後部から破損、爆発につながったことが分かった。さらに詳しい原因特定のため検証試験を実施し、原因を絞りきれない場合は、推進薬を減らした実物大の機体による試験も検討しているという。 
〔写真説明〕宇宙航空研究開発機構(JAXA)種子島宇宙センター=鹿児島県南種子町

(ニュース提供元:時事通信社)