2025/09/19
防災・危機管理ニュース
総務省消防庁は、南海トラフ地震などの発生時、被災地の状況を映像などで迅速に記録し集めるため、新たにヘリコプター1機を熊本県に配備する方針だ。同県に無償で提供する。同庁によるヘリの配備は全国で6機目となり、九州では初。実現すれば、同庁のヘリとして北海道、小笠原諸島、南西諸島などを除く国内をカバーできるようになる。
南海トラフ地震では、東海から九州の広い範囲で大きな被害が想定されている。九州のほぼ中央に位置する熊本県に配備することで、1時間以内に被災地に派遣できる体制を整えたい考えだ。2026年度予算概算要求に金額を示さない「事項要求」として盛り込んだ。26年度に購入し、29年度に運用を開始することを目指す。
同庁によると、人工衛星を通じた映像伝達が可能なシステムを搭載した場合、購入費用は一般的に30億~40億円程度になる。平時は同県が維持・管理し、大規模災害時には同庁が被災地への派遣を指示する。
情報収集ヘリは現在、宮城県、埼玉県、東京消防庁、京都市消防局、高知県の5団体に配置。出動から1時間以内に半径250キロ圏までカバーすることを想定している。
24年9月の能登半島豪雨や、25年2月からの岩手県大船渡市での大規模山林火災などで被災地に派遣された。土砂災害で道路が寸断されても現地に赴くことが可能で、総務省消防庁が被災地支援のため全国から部隊を集める「緊急消防援助隊」を出動するかどうかの判断にも役立っている。
〔写真説明〕総務省消防庁が災害時の情報収集に活用するヘリコプター(同庁提供)
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 南海トラフ地震
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/15
-
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09
-
被災施設への再入場判断「戻ってはいけない」では解決しない避難後の問題
大地震が発生し、安全な場所へ避難して一息つくと、人々には「ひとまず危険のピークは過ぎた」という根拠なき安心感が芽生える。そして、さまざまな理由で「避難してきた場所に戻りたい」といった気持ちが生じる。しかし、被害がどの程度なら戻ってよいのかについての明確なルールや事例は、どこを探してもあまり見当たらない。 国には応急危険度判定という仕組みや、施設管理者が建物を緊急点検するための指針などもある。が、これらは避難直後の「戻りたいニーズ」に応える仕組みではない。ここに、避難直後の「再入場」という古くて新しい問題がある
2026/09/09
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/09/07
-
-
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方