【花蓮(台湾)時事】台湾消防当局は24日、東部・花蓮県で発生した洪水の死者が14人、行方不明者が46人になったと発表した。同県では23日、台風18号に伴う大雨で山間部のせき止め湖から水があふれ、下流の村を襲った。行方不明者は一時124人に上ったが、その後連絡が取れるなどして当局が修正した。
 被災者はいずれも「光復郷」の住民。現地では建物の1階部分が水没し、車などが流された。台湾の中央通信社は、死者の多くが高齢者で、1階で発見されたと伝えた。現地では水が引き、捜索救助活動が本格化した。
 台湾紙・聯合報によると、せき止め湖は7月の別の台風による土砂崩れで形成され、行政機関が警戒・監視していた。増水で決壊し、たまった水9100万トンのうち約6000万トンが流出したとみられている。 
〔写真説明〕台風に伴う洪水に見舞われた台湾東部・花蓮県光復郷=24日(EPA時事)
〔写真説明〕24日、台湾東部・花蓮県で、建物に流れ込んだ土砂を取り除く人々

(ニュース提供元:時事通信社)