2025/11/04
防災・危機管理ニュース
関西電力が美浜原発(福井県美浜町)周辺で原発の新設を検討するための調査について、11月初旬に始める方針を固めたことが3日、分かった。2011年の東京電力福島第1原発の事故以来、国内で初めて新設に向けた動きが具体化する。調査開始日は近く公表する。
関電は今年7月、従来の原発より安全性を高めた「革新軽水炉」を念頭に、新設に向けた調査方針を公表。8月に美浜町が受け入れた。調査は2段階で、ボーリングで岩石を採取して地質状況を調べるといった「概略調査」と、坑道を掘って地盤を構成する岩石の性質・状態の確認などを行う「詳細調査」を実施する。調査は30年ごろまで続く見通し。
今後、人工知能(AI)の普及などによる電力需要の増加が見込まれ、電源確保は不可欠な状況だが、関電は運転可能な原発全7基を既に再稼働させている。新たな電源確保に向け、調査から運転開始まで約20年かかる新設へ第一歩を踏み出す。
関電の森望社長は新設について、「(調査の)結果のみで判断するものではない」と強調しており、原子力規制委員会による規制方針や採算性なども考慮して判断する考え。計画の具体化には、地域理解につながる国や事業者の丁寧な説明と、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分地選定など原発政策を巡る課題の解決が欠かせない。
〔写真説明〕関西電力本店が入る関電ビルディング=大阪市北区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方