全高90ミリメートルの薄型設計により、車両下部からLIBを効果的に冷却する

消防車両事業や防災事業を展開するモリタは、電気自動車(EV)の火災の消火に活用できる新たな車両火災用ノズル「アクアサイクロン」 を販売する。消防ポンプ自動車「Miracle CAFS Car」、車両火災用ブランケット「FIRE ISOLATOR」、簡易型止水板「Flood Guard」といった同社の他製品と組み合わせて、EV火災をより効果的に消火するためのソリューションとして提案する。

同製品は、EVに搭載されるリチウムイオンバッテリー(LIB)の再燃リスクの高さや、継続的な冷却が不可欠で大量の水と長時間の対応が求められる点、従来の放水方法では水が十分に熱源へ届かないといった課題に対応するもので、全高90ミリメートルの薄型設計により、車両下部からLIBを効果的に冷却できる。先端のノズルが回転することで、毎分50リットルと低流量ながら広範囲に放水し、熱暴走や再燃のリスクを低減する。シンプルな操作性と軽量設計により、迅速な初動対応が可能となる。 

また、2250ミリメートルの長いノズルで、車両に近づかず安全な位置で設置できる。設置後は置いたまま放水できるため手持ち操作が不要。側面放水ノズルを備えることで、下から吹き出る火炎から消防隊員を守ることができる。伸縮・分割可能で収納時に場所を取らない設計となっている。

同製品は、EVだけでなくハイブリッド(HV)、プラグインハイブリッド(PHV)、ガソリン車でも使用可能であり、消防隊員が安全に消火活動を行うことができる。 

同製品の寸法は、使用時の全長が2250ミリメートル、下面放水ノズル高さが90ミリメートル、収納時が980ミリメートル(ノズル部)。重量は約4.4キログラム。放水範囲は、約2000×2000ミリメートル(地面からの高さ160ミリメートルの位置で測定)。流量は圧力0.5メガパスカル時に毎分50リットル。ホース接続部口径は40A差込式。

プレスリリース

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リスク対策.com 編集部