2025/12/09
防災・危機管理ニュース
【バンコク時事】タイとカンボジアの国境地帯での両国軍の衝突は9日も続き、双方で死傷者が増加した。衝突は国境地帯の複数地点に広がり、多くの住民が避難を余儀なくされている。マレーシアが米国と共に仲介した和平合意の履行再開は一段と遠のいた。
カンボジア国防省は9日の声明で、8日以降に民間人7人が死亡したと発表した。タイ軍が戦車や爆撃ドローンを投入し、毒性ガスを撃ち込んできたと説明。カンボジアのメディアは9日、同国北部、西部の4州で、住民5万4000人以上が家を追われたと報じた。
一方、タイ陸軍は9日、この2日間で少なくとも3人が死亡したと明らかにした。国境付近のタイ東北部4県で12万人以上が避難したという。また、タイ空軍は9日、国境地帯にあるカンボジア軍陣地を8日に空爆したのは「報復」が目的で、軍事施設を標的にしたと述べた。
マレーシアのアンワル首相は8日、自身のフェイスブックに「マレーシアは平穏な状況を回復し衝突の拡大を防ぐため、支援の用意がある」と投稿。仲介継続への意欲を示した。
タイのアヌティン首相、カンボジアのフン・マネット首相は10月、アンワル氏とトランプ米大統領の立ち会いの下、国境紛争の終息に向けて和平合意を締結した。しかし、アヌティン氏は11月、国境地帯で自国の兵士が負傷したことを理由に合意の履行停止を宣言。その後は双方が相手側が攻撃を始めたと主張するなどし、戦闘停止の道筋が見えない状況だ。
〔写真説明〕カンボジアとの国境紛争で避難を余儀なくされたタイの人々=9日、タイ東北部スリン県(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/23
-
W杯に水を差したDAZN契約プラン表示が原因で大炎上
世界最大のスポーツイベントであるサッカーのW杯が6月12日に開幕。日本は1勝1分けで決勝トーナメント進出を大きく引き寄せている。その裏でW杯の視聴契約を巡ってSNSで大炎上していたのが、スポーツコンテンツの配信会社であるDAZNだ。W杯の全試合を視聴できる年間契約プラン表記に問題があり、13日にお詫びを発表した。しかしその対応も反感を買い、炎上は継続。最終的には年間プラン自体を取り下げた。DAZNの何が問題だったのか、消費者問題に詳しい住田 浩史弁護士に聞いた。
2026/06/23
-
-
-
-
企業の副業解禁とコンプライアンス対策を支援
企業の副業解禁の流れが加速している。従業員は本業以外の労働を増やすことで、収入増が見込める。従業員が副業で獲得したスキルで、本業への貢献も期待できる。企業側にとっても、副業は採用活動に活用できる。業務発注から関係を深めてからの転職や採用後のミスマッチを防止する効果がある。一方で、副業の一般化に伴い、同業他社での競業や情報漏えい、ブランド毀損、過重労働など、副業リスクは増加している。フクスケ(東京都千代田区)は、企業の副業制度の運用支援に加え、副業コンプライアンス向上に関するデータを分析し、リスク診断サービスも提供している。代表取締役社長の小林大介さんに、企業の副業解禁がもたらす影響について話を聞いた。
2026/06/12
-
-








※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方