2019/03/19
本気で実践する災害食
カップ麺は備蓄のダントツ王者
その非常用持ち出し袋に入れている食べ物は1位乾パン、2位カップ麺、3位おかずの缶詰、4位お菓子でした。カップ麺は「カップラーメン」と書いた子が多かったですね。
次に「地震や台風が来た時のために、おうちに余分の食べ物を置いていますか?」では33%が「はい」です。その内容ですが1位カップ麺63%、2位おかず缶16%、3位お菓子12%でした。カップ麺がダントツの王者でした。
飲み物はどうでしょう?
非常持ち出し袋には13種類の飲み物が記入されていました。1位水60%、2位お茶24%の2つで計84%でした。
家に置いている飲み物の1位は水50%、2位お茶31%、3位アクエリアス、ポカリスエット、スポーツ飲料8%、4位嗜好飲料7%、5位ジュース(野菜を含む)4%でした。その他にも炭酸水、牛乳、コーラ、ファンタ、カルピスソーダ、カルピス、コーヒーなどで多様でした。
ところで、これまで被災地にはたくさんのカップ麺が救援物資として届きましたが、残念ながら水・熱湯がなく、避難所では苦情が出ました。そんなとき、カップ麺をどうすれば食べることができるかと私は本気で考えていました。
前号では、カップ麺には塩分が多く含まれていて、それが理由で貴重な水分であるスープを飲み切ることができず、さらに災害時は残ったスープも捨てる場所がないことから、スープの粉末の3分の1だけを入れて、残りを切り捨てる食べ方を提案させていただきましたが、そもそも水、熱源がないという問題の解決には至りません。
前号の記事はこちら
「災害食カップ麺を斬る」その1 どのくらい塩分が入っているかご存じ?
http://www.risktaisaku.com/articles/-/15951
そこで、2016年8月から、手持ちの飲み物でカップラーメンが食べられるか実験を行いました(2015年にはアルファ化米について同様の実験済み)。では「お湯がなければカップ麺が食べられない」というあなたさまの常識を斬ってあげましょう!
おすすめ記事
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/19
-
-
-
-
「自分の安全は自分で」企業に寄り添いサポート
海外赴任者・出張者のインシデントに一企業が単独で対応するのは簡単ではありません。昨今、世界中のネットワークを使って一連の対応を援助するアシスタンスサービスのニーズが急上昇しています。ヨーロッパ・アシスタンス・ジャパンの森紀俊社長に、最近のニーズ変化と今後の展開を聞きました。
2025/08/16
-
-
白山のBCPが企業成長を導く
2024年1月1日に発生した能登半島地震で震度7を観測した石川県志賀町にある株式会社白山の石川工場は、深刻な被害を受けながらも、3カ月で完全復旧を実現した。迅速な対応を支えたのは、人を中心に据える「ヒト・セントリック経営」と、現場に委ねられた判断力、そして、地元建設会社との信頼関係の積み重ねだった。同社は現在、埼玉に新たな工場を建設するなどBCPと経営効率化のさらなる一体化に取り組みはじめている。
2025/08/11
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方