2019/05/24
防災・危機管理ニュース

当面は、REIC会員を対象に、年間40~50万程度で提供していく意向で、企業の事業継続計画(BCP)の策定や、防災・減災力強化に寄与することを目指す。
鹿島グループも配信開始
REICから配信される「リアルタイム地震被害推定情報」に、独自データを加えて配信するサービスも始まる。
ゼネコン大手、鹿島グループの株式会社イー・アール・エス(東京都港区)では、地震後30分以内を目途に、ユーザーが登録した個別建物について被害推定を行い、当該建物の点検の要否をメールで配信するサービスを同じく今年7月から開始する。REICから送られてくる情報は250メートルメッシュ単位だが、ここに、個別建物の位置情報、築年数、構造、建物階数、さらには鹿島が過去に施工した物件のデータベースを加えることで、個々の建物ごとの被害推定を可能にした。配信は、メールによる文字情報で、例えば、「A拠点:推定震度6強、緊急点検が必要」という形で、登録拠点の一覧が送られてくる。価格は登録のイニシャルコストが1棟あたり10万円で、月々のランニングコストは3.5万円(100棟程度まで定額)を予定している。将来的には独自に地図データ上に落とし込んだものを配信することも検討しているという。
(了)
取材:中澤
- keyword
- REIC
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方