2019/06/19
あるある職場のハラスメント!
上下関係に潜む闇
「よーし! じゃ、次の店、皆行きたいよな?」と部下を連れて行くのが、その手のお店。つまり、女性が性的なサービスをするお店です。Bさんは、お酒以上にそういう場所が苦手で、一度部長にハッキリ断ったことがあるのですが、「なーに言ってんだ。そんなことだから嫁さん来ないんだよ!」と軽く頭をはたかれて、まったく取り合ってらえません。盛り上がる同僚たちを横目に時計ばかり眺めていると「おいおい、B君はまだ女性経験がないみたいだぞ!」と大声で言われ、みんなは一斉に爆笑。えげつないヤジの嵐となったのです。
Bさんはそのことを思い出すたびに気分が悪くなり、ある日を境に、電車に乗れなくなってしまいました。心療内科を受診すると、ストレスによる症状という診断で、1カ月の休職を要するとのこと。部長に診断書を郵送し、今は自宅で休んでいます。
昨今、お酒の席での振る舞いが、働く人のモチベーションを左右することもある、という考え方が浸透してきました。アルコールハラスメント(アルハラ)という言葉もあるほどで、昔は職場の潤滑油だったお酒も、今では個人の趣味として、無理強いはできない時代です。
今回の事案は、2つのハラスメントが含まれていました。一つは無理矢理二次会に誘うこと、そして、Bさんの女性経験について侮辱とも取れる発言をしたことです。いずれもお酒の席で行われたことなので、アルコールハラスメントとして分類できますが、その背景には、上司と部下の関係があったことを忘れてはなりません。
仮に同僚から誘われたら「飲みたくないよ、行きたくないよ」と断ることもできたかもしれませんし、断ったからといって自分の立場を心配しなくてもよかったでしょう。
ほとんどのハラスメントには、パワーが潜んでいることを、特に部下を持つ立場の方は肝に銘じておきましょう。そしてもう一つ。周囲で一緒になってBさんをはやし立てた仲間も、同罪です。
(了)
- keyword
- ハラスメント
- アルコールハラスメント
- アルハラ
あるある職場のハラスメント!の他の記事
- 人知れず悩んでいるパワハラ加害者
- 匿名での告発には全体への注意喚起を
- 断れない立場の部下へのアルハラに注意
- 「昭和の常識」が阻む女性活躍
- その持ち物や掲示物、周りの迷惑かも
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/07/05
-
「情シス任せ」「コンサル任せ」では終わる
社会機能の維持に欠かせない業種でサイバーインシデントが相次いでいます。事業停止の影響は一企業のビジネスの域を超えサプライチェーン全体に波及。いまやセキュリティは経営の重要課題です。企業を取り巻くサイバーリスクと求められる対策について、日立ソリューションズの扇健一氏と辻󠄀敦司氏に聞きました。
2026/07/03
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/06/30
-
-
-
W杯に水を差したDAZN契約プラン表示が原因で大炎上
世界最大のスポーツイベントであるサッカーのW杯が6月12日に開幕。日本は1勝1分けで決勝トーナメント進出を大きく引き寄せている。その裏でW杯の視聴契約を巡ってSNSで大炎上していたのが、スポーツコンテンツの配信会社であるDAZNだ。W杯の全試合を視聴できる年間契約プラン表記に問題があり、13日にお詫びを発表した。しかしその対応も反感を買い、炎上は継続。最終的には年間プラン自体を取り下げた。DAZNの何が問題だったのか、消費者問題に詳しい住田 浩史弁護士に聞いた。
2026/06/23
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方