2019/06/20
福祉と防災

福祉は他分野のコーディネートを
内閣府の小平卓審議官からは「国土交通省出身で災害後のマクロなハード整備を専門に行ってきたが、ミクロの支援がとても重要なことがわかった」「専門職は他のことはやらないというイメージだったが、福祉支援はトータルに取り組んでいる」というコメントをいただきました。
最後に、私がまとめのコメントをします。
・災害福祉支援はようやくよちよち歩きが始まったレベル。
・強みとして3点ある。
〇福祉は敷居が低く民間やボランティアとのつながりを作りやすい
〇このため多様な職種、職能団体のコーディネート役を果たしやすい
・一方で次のような課題がある
〇福祉支援が極めて多種多様であるため、連携が困難
〇DWAT制度が始まったばかりで活動環境や財源の裏付けが不足している
〇福祉避難所などのハード整備や人材育成、研修の機会が少ない
今後は、JVOAD福祉支援専門委員会準備会でアンケート結果などを踏まえて福祉支援の定量化、課題の抽出を進めるとともに、平時での研修、災害現場での支援活動を通じて福祉支援の質を高める努力を重ねたいと考えています。
(了)
福祉と防災の他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方