2019/07/12
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
視野も認知もおかしくなる飲酒運転
さて、モビリタでの講習も終わりに近づいてきました。最後の盛り上がりは、飲酒運転体験です。飲酒運転の模擬体験ができるゴーグルがあるので、それを装着するのですが、顔に直接着けたくない人は、不織布のゴーグル用フェイスマスクも着けることができます。でも、装着したその顔たるや・・・・・・

怖い!!顔が怖すぎる!!
でも、本当に怖かったのは、飲酒運転体験ですからね!顔じゃなくて。このゴーグルをつけると世界の見え方が狭くなり歪んでみえるのです。その上で、コーンを避けてスラローム走行。

アルコールが入ると、脳の認知、判断、操作、どれもが低下します。ここでは幅2.5メートル、長さ130メートルの狭路を走るのですが、速度を落としてもコーンにぶつかってしまう状況に陥ります。飲酒ゴーグルをつけている状態は、飲酒している時とは違って脳は正常に動いているはずなのですが、見えている世界がぶれぶれで、全く思うようにクルマが動かせません。
で、この時、本当にアルコールが入っていると、そのような視界になっているにも関わらず「自分はまだ酔ってない!」と、思ってしまうのだそうです。飲酒運転は怖すぎです!
さて、すべての練習を終えたら、室内に戻って、最後の振り返りです。
感想はというと・・・すごく楽しかった!これにつきます。そして、これは毎年体験しなければと思いました。
モビリタでは、個人向けと企業向けのコースがあります。個人向けの最初に体験するコースは、1万3650円(税込、昼食付き)なのですが、お誕生日月を挟んだ3カ月はお誕生日割引で半額です。だから、毎年、誕生日に運転技術の確認のために練習されているリピーターの方も多いそうです。
ほめられてばかりなのに、ちょっとスリリングなことが体験できるので、家族と遊園地に行く一回分をモビリタにするっていうのも、ありかもしれません。安全運転に役立つ技術を教わりながら、ウォータースライダーとかジェットコースターのようなドキドキ感が味わえるってすごくないですか?さらに、今は大丈夫だけど、近いうちに免許返納を考えている方と一緒に出かけるのもいいかもしれません。とっさに動けない事がわかると、自分で、免許返納の時期を決断してくれるかもしれません。それだと家族が不毛なけんかをしなくていいかもしれないと思います。
その他の場所やメーカーでも緊急フルブレーキや横滑り安全装置体験、また目的にあった安全運転教室がありますので、確認してみてください。下記のサイト以外でも教習所で開催されている場合もあります!
JAF:https://jafevent.jp/event/drive/
トヨタ:https://www.toyota.co.jp/mobilitas/tdc/program01.html
ホンダ:https://www.honda.co.jp/safetyinfo/HDS/dschool_gaiyou.html
マツダ:https://www.mazda.co.jp/experience/driving-academy/
以上、レポートを通じてしみじみ感じたことは、クルマの性能向上も大事ですが、クルマはちょっとした油断で人の命を奪う可能性のある乗り物です。そのような重要なものを運転していることを自覚して、自分の技術の向上も忘れないようにしたいと思いました。私は毎年、誕生日月には練習しに行くことに決めました! 自分と自分の未来へのプレゼントだと思っています。とっても楽しいので、読者の方もやってみてね! すべての人の運転が楽しく安全なものでありますように!
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方