2019/07/16
本気で実践する災害食
栄養補助食品が救世主になる
以上、それぞれのメーカーには特徴が見られます。大塚製薬(カロリーメイトなど)の諸製品は、1部の商品ポカリスエット(電解質)を除いて5大栄養素・全方位方式で栄養素のバランスの充実に意を注いでいます。森永製品は1商品のみ6大栄養素のバランスを取り、その他はエネルギー強化、プロテイン強化、ミネラル、ビタミンに重心をかけて強化しています。明治は、ビタミン、ミネラル(亜鉛、銅、鉄)、プロテイン、アミノ酸に重点を置いた商品です。ハウスはL-137 乳酸菌100億個と1日のビタミンに力を入れた商品。ローソン(カゴメ)は1食分の食物繊維と1日分のビタミンC、ローソン(エルビー)は1日分のビタミンCに重心を置いた商品です。それぞれに工夫が見られます。
災害時でもないのに、この種の商品が売れていて売り上げを伸ばしているというのは、どういうことでしょうか? 飽食の裏返し現象、つまり「おいしいものをタラフク食べた後のケア」をしているとしかいいようがありません。
いえいえ、違います。「食をおろそかにしたおろ(そ)かもののケア」なんです、といわれれば、それもそうかとうなずけます。いずれにせよ、必要であることは間違いなしです。
翻って災害時は、普段とは比べものにならないほど、栄養不足で切羽詰まっています。この種の栄養補助食品は健康維持に不可欠。支援物資の食品のうち、熱や水を加えなければすぐに食べられない食品が約半分もあります。これは被災者にストレスこそ与え救済とはほど遠い愚かな支援です。栄養が足りない被災者に「これをどうぞ」と胸を張って差し出す支援策を望みます。それは「元気」の素となる栄養保助食品をもっともっと何十倍も多く増やすことです。そうすれば、被災地に希望の光を与えることになり、気の利いた施策に対して被災者は拍手を送ること間違いなしです。

ただし、食べ方、飲み方には以下のように注意しましょう(表)。
保管 方法 |
・直射日光を避け常温保存 |
・開封後は要冷蔵 |
|
注意 事項 |
・食物アレルゲン物質要注意(りんご、ももなど) |
・各種とろみ剤(ハラール該当者)要注意(ゼラチンなど) |
|
・各種栄養素含有量要注意 |
|
・1日必要量の基準値(過剰摂取要注意) |
(了)
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/08/26
-
-
ゲリラ雷雨の捕捉率9割 民間気象会社の実力
突発的・局地的な大雨、いわゆる「ゲリラ雷雨」は今シーズン、全国で約7万8000 回発生、8月中旬がピーク。民間気象会社のウェザーニューズが7月に発表した中期予想です。同社予報センターは今年も、専任チームを編成してゲリラ雷雨をリアルタイムに観測中。予測精度はいまどこまで来ているのかを聞きました。
2025/08/24
-
スギヨ、顧客の信頼を重視し代替生産せず
2024年1月に発生した能登半島地震により、大きな被害を受けた水産練製品メーカーの株式会社スギヨ(本社:石川県七尾市)。その再建を支えたのは、同社の商品を心から愛する消費者の存在だった。全国に複数の工場があり、多くの商品について代替生産に踏み切る一方、主力商品の1つ「ビタミンちくわ」に関しては「能登で生産している」という顧客の期待を重視し、あえて現地工場の再開を待つという異例の判断を下した。結果として、消費者からの強い支持を受け、ビタミンちくわは過去最高近い売り上げを記録している。一方、BCPでは大規模な地震などが想定されていないなどの課題も明らかになった。同社では今、BCPの立て直しを進めている。
2025/08/24
-
-
-
-
ゲリラ豪雨を30分前に捕捉 万博会場で実証実験
「ゲリラ豪雨」は不確実性の高い気象現象の代表格。これを正確に捕捉しようという試みが現在、大阪・関西万博の会場で行われています。情報通信研究機構(NICT)、理化学研究所、大阪大学、防災科学技術研究所、Preferred Networks、エムティーアイの6者連携による実証実験。予測システムの仕組みと開発の経緯、実証実験の概要を聞きました。
2025/08/20
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方