2016/07/14
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
「ロープでお互いの体を結び、洪水から避難して」はNG!
自分の責任で判断して行動することがあたりまえという方であれば、自転車用を防災用として使いこなしたり、失敗した場合の責任は自分で負う覚悟を持っているでしょうけど、すべてをメーカーの責任にしてしまうような方が多いと、メーカーもうっかり災害にも使えるとは言えないなあと思っています。
というわけで、自転車用、バイク用を利用される場合は、自己責任でとなりますが、「would be better than 」・・漫然と使って目的と手段が逆転するよりましだと思っています。
さて、他にも、動水圧がらみで気になった避難方法があります。「ロープでお互いの体を結び、洪水から避難して」と指導しているものを時々みかけます。
でも、動水圧の力は強いので、ロープの間に障害物が入ろうものなら簡単に全員流されるものになってしまいます。
川でのレスキューの基本では、水中でお互いの体をロープで結んだりはしません。安全な陸上からロープを投げます。この方法については先週イラストも掲載しています。
陸上からロープを投げ入れ、救助訓練。水中でお互いが体をロープで結ぶわけではない
専門家が言うからそうしようとか、防災グッズがあるからとにかく使おうするではなく、常に自然の仕組みや理由を考え、グッズの性能を考え、本当にその状況で使えるのかどうか考えてみていただきたいと思っています。誰もが激流を体感している訳ではないでしょうから、ありえない避難訓練も結構見聞きします。ちょっと動水圧の仕組みなどを知っていただくと理解していただけるのですが・・・。
自然遊びを通じて、自然の仕組みを知って、自分で判断して応用できる方が増えたらいいなと思っています♪普段も楽しく自然遊びができて、災害にも強い人、それってかなり「cool」ですよね!
(了)
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/15
-
-
-
-
防災は面白くないと広がらない
地震が起きたとき、スマートフォンに通知された情報を頼りに避難を判断することが多いだろう。緊急地震速報の情報から、いまどのように動くべきかを判断できる、そんな身近な危機管理を習慣づけた1 社が、アールシーソリューション(東京都新宿区)だ。2010 年に提供開始したスマートフォンアプリ「ゆれくるコール」は、緊急地震速報を受信できるアプリとして多くのユーザーが利用している。代表取締役の栗山章さんは、数多くのユーザーに防災の重要性を広めてきた一方で、ビジネスとして成り立たせる難しさにも直面してきたという。これまでのサービス開発の経緯や、防災ビジネスへの価値観を聞いた。
2026/09/09
-
被災施設への再入場判断「戻ってはいけない」では解決しない避難後の問題
大地震が発生し、安全な場所へ避難して一息つくと、人々には「ひとまず危険のピークは過ぎた」という根拠なき安心感が芽生える。そして、さまざまな理由で「避難してきた場所に戻りたい」といった気持ちが生じる。しかし、被害がどの程度なら戻ってよいのかについての明確なルールや事例は、どこを探してもあまり見当たらない。 国には応急危険度判定という仕組みや、施設管理者が建物を緊急点検するための指針などもある。が、これらは避難直後の「戻りたいニーズ」に応える仕組みではない。ここに、避難直後の「再入場」という古くて新しい問題がある
2026/09/09
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/09/07
-
-
-
暗黙知を形式知へ、10年の徹底改善が生きた
熊本市の工務店・新産住拓株式会社(小山英文社長)は、2016年の熊本地震や近年相次ぐ豪雨災害を通じて災害対応を磨き上げてきた。発生当日は、約3割の社員が定休日で社長も不在という条件下にもかかわらず、地震発生から50分で社員の安否確認をおおむね完了し、2時間後にはホームページや顧客専用サイトで被害受付を開始した。
2026/08/24





※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方