2019/08/30
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
怖い電気火災
現在では、七輪もかまども一般的ではなく、コンロは揺れを感知して消える装置がほぼ100パーセントついています。ですから関東大震災と全く同じ火災が発生するわけではありません。でも、阪神・淡路大震災以降は電気火災が発生しています。
電気火災とは何かというと、地震の揺れにともなう電気機器からの出火や停電が復旧したときに発生する火災のことです。
変圧器の接続部分が地震の揺れにより負荷がかかり出火したり、電線側の圧力端子が切断し火花が発生して出火したり、家屋の倒壊によって配線が損傷したことにより出火したり、原因は下記の図にあるように様々です。
これら、電気火災を防ぐために重要なことは、あまりにも王道な防災対策ゆえに、シェアされたり多くの人々の話題になることも少ない、建物の耐震化です。建物が倒壊すると電気系統の損傷が起こり、たやすく火事が起こります。そして、家具の転倒防止。上の図をみても、水槽が転倒さえしなければ、家具が転倒しなければ防げる火災があります。電気ストーブが転倒し、自動電源遮断装置が働けばかえって電気は切れるのですが、自動装置が働く前に他の家具が転倒し、燃焼物が電気ストーブに接触してしまうと火事が発生してしまいます。だから家具の転倒防止は火災対策でもとても重要なのです。白熱球はLEDに変更しておくことや、感震ブレーカーの設置(これについては、下記記事に書きました)ももちろん重要です。ですが、感震ブレーカーの設置率は低いです。
■消火器は、子どもが倒したり処分が面倒。。。
大丈夫!そんなあなたにピッタリの消火器あります!
https://www.risktaisaku.com/articles/-/1828
その一方で、一般世帯向けアンケートでは、感震ブレーカーの保有率は約8%であり、感 震ブレーカーを認知しているとの回答の割合も30%にとどまっている。
前述 引用資料に同じ
東日本大震災の際は津波火災も発生したためその印象が強く残っている方も多いかもしれませんが、電気火災が過半数を超えています。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/08/05
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/08/04
-
-
-
令和8年熊本地震 猛暑の被災地で熱中症を避ける
最大震度7を記録した令和8年熊本地震。熊本県内では400超の避難所が開設され、約9千人が避難している(29日時点)。真夏の避難生活は、熱中症の危険性を確実に高める。しかもこれからは、猛暑・酷暑下での復旧活動が本格化し、多くの人々が被災地で活動する。現地で熱中症をどう防いだらいいか。熱中症と災害医療に詳しい、さいたま赤十字病院高度救命救急センターの席 望医師に対策を聞いた。
2026/07/30
-
令和8年熊本地震 広がるデマ、どう見分ける?SNSとの向き合い方
28日に発生した最大震度7を記録した熊本地震では、早くも豪華寝台列車「ななつ星」が脱線したなどのデマ情報が広く拡散された。災害のたびに、広くSNSで拡散される情報にどう向き合えばいいか。デジタル空間の情報分析を専門とする Japan Nexus Intelligence の竜口七彩氏に聞いた。
2026/07/29
-
-
事例研究で有事に備え、組織の体質改善で形骸化を防ぐ
組織レジリエンスの強化やサイバーセキュリティーの向上、サプライチェーンの強靭化など、危機管理やリスク管理担当者が関与する領域は年々拡大している。変化する社会状況にあわせ、担当者はどのように学び、備え、対応することが求められるのか。森総合研究所代表の森健さんは、自治体と企業で危機管理担当者としての経験を積み、現在はコンサルタントとして、企業や団体の危機管理の支援を手がけている。自身の経験を踏まえ、危機管理の担当者にどうアドバイスしているのか、話を聞いた。
2026/07/27
-
-






※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方