消防職員の不正や不祥事によるニュースを見るたびに胸が痛くなります。また、その1回の犯罪を起こさないための個人的、組織的予防手段はなかったのか?と残念でなりません。

特殊な職業上、ストレスの多い現場ですが、消防士の不正事故・不祥事予防は、よく職場でのストレスが原因ではないか?とニュース記事などで書かれていますが、調べていくと、そうではないような気がします。

ニューヨーク市消防局では消防士を採用する時点で、受験者の家族、友人達からのヒアリングや試験問題の中に適性判断能力、映像記憶力、そして、メンタルヘルスをチェックする項目があります。

日本では一般常識問題がほとんどですが、ニューヨーク市消防局の試験問題は、消防現場対応やリスクビューイング(危機予知)的な内容がほとんどです。

■ニューヨーク市消防局の試験マニュアル
http://firelink.monster.com/nfs/firelink/static/620.pdf

ニューヨーク市消防局では、初任課入校中において、厳しい訓練を乗り越えていく能力だけではなく、同僚達とのパートナーシップやチームワークなどの調和力、現場活動を想定した訓練では要救助者の家族へ何をどのように話したり、消防士の社会的責任、アルコールやドラッグ依存、消防職員の不祥事予防プログラムなどについてもカリキュラムが設けられています。

■ニューヨーク市消防学校でのトレーニング風景

以下は、「消防職員の不祥事予防プログラム」の一部ですが、どれも、気の緩み、自己満足、勘違い、勝手な思い込みなど、最初のひとつから起こっていることに気付くと思います。