大人は安全なところに移動しないのに、考えすぎ?

ところで、大人はすぐに安全な場所に移動しないわりに、考えすぎかもと思うことがしばしば。

最近、スーパーにいたらレジカゴをかぶろうというイラストを多く見かけます。だからだと思うのですが、「何センチ頭から浮かせればいいですか?」って質問を何度か受けるようになりました。

何センチって・・・。

手の力で支えられないほどの落下物があれば、10センチ浮かそうが20センチ浮かそうが、頭を打つことにはかわりないですよね。

そして、所詮、レジカゴで守れる程度の落下物であるならば、頭から浮かせていなかったとしても、浮かせた場合と比べてどれだけの痛みの差があるのか?ですし、エビデンスなどはなさそうですが、そこ、そもそも気にすべきなんでしょうか???

というのも、だいたいスーパーに行って、カゴが空の状態は入り口や出口付近のみで、お買い物中、カゴにはモノが入っています。その状態で地震があったとして、その中のモノ、ぶちまけてかぶるのでしょうか?

苺とかケーキとか割れやすいビンが入っている場合を想定してみました。

「緊急地震速報!」
「レジカゴかぶろう!」
「あ!苺とケーキとビンが入っている。」
「ひっくりかえすと大変なことになりそう。」
「きちんと置くとすぐにレジカゴをかぶれない。
「どうしよう」
「置いてぐちゃぐちゃになったら後からお金払うのかな?」

なんて、余計な心配をしているうちに落下物にあたってしまいそうです。かぶることより素早く移動するほうが安全かもしれません。

そう思うと、レジカゴにモノが入っている状態でかぶるのは、実際はかなり難しいではと想像します。だから、頭から何センチ浮かせるとか決めていても、そもそもかぶれない可能性が高そうです。いやもちろん、それでもかぶれる方はかぶっていただいていいんですが・・。

さらに、東京防災ではコンビニでレジカゴってことですが、コンビニでレジカゴを使っている人あまり見ないような・・・

と、何がいいたいかというと、大人のみなさん、すごく細部にこだわっているわりには、あまり安全にはなっていないような気がして・・。