2019/10/25
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
アドバイス7 敷地内の物の処分や撤去について

今田健太郎氏アドバイス
災害後の相談で一番多いのは、この第三者や隣の方とのもめごとだそうです。誰が撤去するということはもめそうですね。特に隣の人との関係が悪くなるとその後の生活もつらくなるものですから、そこでケンカせずに相談したほうがよいというのが今までの経験でわかっています。まずは相談を!
前回もご紹介した東京三弁護士会 台風15号19号 無料相談はこちらです。
東京以外の方の相談にも応じています。11月8日までの予定となっています。
https://www.toben.or.jp/news/2019/10/post-496.html
電話番号:03-3581-2233
また、長野県弁護士会でも復興支援ダイヤルを設けています。
電話番号:026-232-2777

長野県須坂市は、長野県弁護士会と協力して、10月22日午後6時から「令和元年台風第19号水害 生活再建のための説明会」を開催しました。夜遅く、お仕事やお掃除などでお疲れのところですよね。
それでも、150名近い方が参加されていました。被災された方は皆、真剣です。須坂市からは、ゴミの分別回収の目処や、避難所ではお弁当より暖かい食事にするために動いていること、被災者生活再建支援制度は市の独自方針でも支援予定であること、市民がり災証明を申請する前に、すでに地域別に調査に入っていることや、「り災証明書の判定に不服があれば再調査しますので、あきらめないでください」と説明がありました。市からそう言ってもらえると、安心しますよね。
ご自身も被災している方たちであるのに、住民の気持ちに寄り添って素早く対応されていました。
当初午後7時30分までの予定が、質問も多くあり、8時15分に終了後も6名の弁護士による個別相談が実施されました。
昨年9月、長野県弁護士会でアウトドア防災レクチャーを実施しました。その際も、広い長野県なので、ビデオ通話で各地域につながれていました。弁護士だけでなく、士業や行政の方も参加されていました。事前の連携や防災への取り組みをされていた皆様だからこそのこのような素早い動きだったのかなと感動しています。
この説明会で、長野県弁護士会からは「長野県弁護士会ニュース」の内容説明と、「被災者生活再建ノート」の紹介がありました
■長野県弁護士会ニュース
http://nagaben.jp/
被災者生活再建ノートは、複雑な支援制度の利用の際の記録になるだけでなく、お金の問題だけではない、健康のことなどもカルテのように支援者と共有できるノートなので、ぜひ、各地でご活用いただければと思います。その際、以下の部分が最新情報になっていますので、HPからダウンロードした際は、追記でお使いください。
皆さまの地域でもこのような説明会が開催されるかもしれません。お気軽に相談してみてくださいね! お急ぎの場合で、有料で弁護士による面談相談を希望される場合は、下記の番号より、最寄りの法律相談センターに予約が可能です0570-783-110 (最寄りの弁護士会法律相談センターにつながります)。
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』の他の記事
おすすめ記事
-
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
-
-
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
-
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
-
-
常識をくつがえす山火事世界各地で増える森林火災
2025年、日本各地で発生した大規模な山火事は、これまでの常識をくつがえした。山火事に詳しい日本大学の串田圭司教授は「かつてないほどの面積が燃え、被害が拡大した」と語る。なぜ、山火事は広がったのだろうか。
2025/04/23
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/04/22
-
帰宅困難者へ寄り添い安心を提供する
BCPを「非常時だけの取り組み」ととらえると、対策もコストも必要最小限になりがち。しかし「企業価値向上の取り組み」ととらえると、可能性は大きく広がります。西武鉄道は2025年度、災害直後に帰宅困難者・滞留者に駅のスペースを開放。立ち寄りサービスや一時待機場所を提供する「駅まちレジリエンス」プロジェクトを本格化します。
2025/04/21
-
-
大阪・関西万博 多難なスタート会場外のリスクにも注視
4月13日、大阪・関西万博が開幕した。約14万1000人が訪れた初日は、通信障害により入場チケットであるQRコード表示に手間取り、入場のために長蛇の列が続いた。インドなど5カ国のパビリオンは工事の遅れで未完成のまま。雨にも見舞われる、多難なスタートとなった。東京オリンピックに続くこの大規模イベントは、開催期間が半年間にもおよぶ。大阪・関西万博のリスクについて、テロ対策や危機管理が専門の板橋功氏に聞いた。
2025/04/15
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方