今回大丈夫でも次回は…

東日本大震災の教訓は、過去に被害が小さかったからといって、次回大丈夫と決して思わないことです。この教訓を真摯に受け止めるなら、災害ごとに対応が違い、想定外が起こることを想定しなければいけません。

行政が自主的広域避難を勧める3日前には広域避難勧告の条件を満たさなくても、状況の変化で危険な状況になりうることを今回の台風は教えてくれました。今後も、行政も住民も判断しにくい、いわば、判断のグレーゾーンになるような事態は、自然を相手に行動する以上、必ずでてきます。そんな中でも命を守ることができるのは、常に情報を得て、迷いながらも行動することであることを、このSTEPえどがわの行動は教えてくれるのではないでしょうか?

災害時要援護者であれば、避難は困難が伴います。災害前から避難を開始していたSTEPえどがわでさえも4日かかっています。迷ったら安全寄りに決断し、行動する大切さと難しさをSTEPえどがわの事例を通じ、共有していただければうれしいです。

(了)