2019/11/15
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
驚き3 とにかく安い
日本では1万W以上は手続きも大変ですが、値段もお手軽ではありません。1500Wで15万円近くしますから(正弦波だともっと高い)。1万Wだったらいったいいくらになるの? と思いますよね。では、カナダでのお値段を見てみましょう。

右側の赤い字がさっきの写真の10000W/8000Wのお値段です。1099.99カナダドル。というと、ちょっと待って! 約11万円!? え! うそ! って思ってしまいました。日本の1800Wより安いんです。
そして、左側の4450W/3550Wだと、5万円です。日本の2倍の発電量で3分の1の値段。それにしても何でこんなに性能に対して日本より安いんでしょう? カナダの発電機。需要が多いからなんでしょうか? 誰か詳しい方教えてください。
日本の住宅の屋根に載せる太陽光発電は20枚くらいでだいたい5000W発電できます。お値段は200万円弱くらいです。停電対策に太陽光発電はあったらいいなと思うけど、じっくり考えてから導入を考えるお値段ですよね。

これに対し、屋根の太陽光発電並みの発電ができるカナダの6500Wの発電機はというと、7万7000円。もちろんガソリンに頼るのはエネルギー政策としても災害対策としても一概には推奨できませんが、それにしても何でこんな値段なんでしょうね?

ちなみに全然関係ないですけど、メープルの国カナダでは日本由来の もみじ も販売されています。有名なのが手向山紅葉(たむけやまもみじ)。お値段3万5000円♪ カナダの1500Wの発電機並みの価格の存在感を見せています。

驚き4 CO中毒にならない理由
こんなに発電機が多用されていて、発電機の一酸化炭素(CO)中毒事故ってないんでしょうか?
北海道胆振東部地震の際も発電機の事故がありました。でもPEIではほとんどないんです。なぜかわかりますか?しょっちゅう使っているからかなと思ったのですが、違いました。答えは「容量が大きすぎて、持ち運びも大変で、音も大きすぎて、誰も室内で使おうとは思わない」からだそうです。なるほど!
日本製のものはコンパクトで低音設計のものもあり、すばらしいのですが、それが逆に室内でも使えるかのように誤解を生んでしまっているのかも。日本のステキな発電機は、発電機であるがゆえに室内では使えません。カセットボンベを使っても同じです。それはお忘れなきように。
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