テレワークで使用するパソコンなどのサイバーセキュリティーに注意!(1)
適切な環境を整える

警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
2020/03/31
中小企業をめぐるサイバー情勢と対策
警視庁サイバーセキュリティ対策本部
2016年4月、複雑多様化するサイバー空間の脅威に対処することを目的に設置された警視庁の組織。その業務の一つに、都民及び都内に所在する事業者等に対するサイバーセキュリティ対策や広報啓発活動を実施して、都民生活及び社会経済活動の安全・安心を確保するものがある。
働く時間と場所に制限されない「テレワーク」の導入が始まっています。
テレワークでの勤務は、オフィスのサイバーセキュリティーの環境とは異なり、勤務先のシステムなどへ外部からアクセスしますので、マルウェア(ウイルス)への感染リスクが高まります。
テレワークで使用するパソコンなど(タブレット、スマートフォン)は、勤務先が導入したテレワーク専用のものであればサイバーセキュリティー対策が考慮されている場合がほとんどです。
しかしながら、急きょテレワークをすることになり、普段勤務先で使用しているパソコンや自宅のパソコンを使用する場合は、サイバーセキュリティー対策が十分とは言えませんので、特に注意する必要があります。
サイバーセキュリティー対策を怠ると、使用しているパソコンがマルウェア(ウイルス)に感染して業務が行えなくなったり、重要なデータが流出し、業務に大きな影響を与えることが考えられます。
今号と次号の2回にわたり、テレワークで勤務する際のサイバーセキュリティー対策上の注意点を記します。
□サポートが終了しているOS(オペレーティングシステム)のパソコンを使用しない
Windows7、WindowsVista、WindowsXPは、すでに脆弱性などに対するサポートがされていないため、マルウェア(ウイルス)に感染する恐れがあります。
□ウイルス対策ソフトを必ず導入する
マルウェア(ウイルス)の感染防止のために必ず導入しましょう。
□毎日の業務を始める前に、使用するパソコンなどのOS、ウイルス対策ソフト、アプリケーションを最新の状態にする
日々変化をしているマルウェア(ウイルス)に感染しないように、更新しましょう。
□テレワークで使用するパソコンは、複数人で使用しない
複数人で使用すると、自分以外の人がネットサーフィンなどでマルウェア(ウイルス)に感染した場合、それを知らずに業務で使用してしまうこともあるので注意しましょう。
□インターネットカフェなどに設置されているパソコンの使用を避ける
キーボードで入力した文字が記録される悪意のあるプログラム(キーロガー)が仕込まれている場合があるので注意しましょう。
□データを暗号化して保存する
マルウェア(ウイルス)感染による情報流出やパソコンの紛失に備えて、パソコン本体内にデータを保存するときは、暗号化をしましょう。
□ファイル共有機能をオフにする
Wi-Fiスポット(公衆無線LAN)などのネットワーク内の他のパソコンからアクセスされる恐れがありますので、ファイル共有機能をオフにしましょう。
中小企業をめぐるサイバー情勢と対策の他の記事
おすすめ記事
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/13
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/05/05
企業理念やビジョンと一致させ、意欲を高める人を成長させる教育「70:20:10の法則」
新入社員研修をはじめ、企業内で実施されている教育や研修は全社員向けや担当者向けなど多岐にわたる。企業内の人材育成の支援や階層別研修などを行う三菱UFJリサーチ&コンサルティングの有馬祥子氏が指摘するのは企業理念やビジョンと一致させる重要性だ。マネジメント能力の獲得や具体的なスキル習得、新たな社会ニーズ変化への適応がメインの社内教育で、その必要性はなかなかイメージできない。なぜ、教育や研修において企業理念やビジョンが重要なのか、有馬氏に聞いた。
2025/05/02
備蓄燃料のシェアリングサービスを本格化
飲料水や食料は備蓄が進み、災害時に比較的早く支援の手が入るようになりました。しかし電気はどうでしょうか。特に中堅・中小企業はコストや場所の制約から、非常用電源・燃料の備蓄が難しい状況にあります。防災・BCPトータル支援のレジリエンスラボは2025年度、非常用発電機の燃料を企業間で補い合う備蓄シェアリングサービスを本格化します。
2025/04/27
自社の危機管理の進捗管理表を公開
食品スーパーの西友では、危機管理の進捗を独自に制作したテンプレートで管理している。人事総務本部 リスク・コンプライアンス部リスクマネジメントダイレクターの村上邦彦氏らが中心となってつくったもので、現状の危機管理上の課題に対して、いつまでに誰が何をするのか、どこまで進んだのかが一目で確認できる。
2025/04/24
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方