注目されるテレワーク!

働く時間と場所に制限されない「テレワーク」の導入が始まっています。

テレワークでの勤務は、オフィスのサイバーセキュリティーの環境とは異なり、勤務先のシステムなどへ外部からアクセスしますので、マルウェア(ウイルス)への感染リスクが高まります。

 

テレワークで使用するパソコンなど(タブレット、スマートフォン)は、勤務先が導入したテレワーク専用のものであればサイバーセキュリティー対策が考慮されている場合がほとんどです。

 

しかしながら、急きょテレワークをすることになり、普段勤務先で使用しているパソコンや自宅のパソコンを使用する場合は、サイバーセキュリティー対策が十分とは言えませんので、特に注意する必要があります。 

 

サイバーセキュリティー対策を怠ると、使用しているパソコンがマルウェア(ウイルス)に感染して業務が行えなくなったり、重要なデータが流出し、業務に大きな影響を与えることが考えられます。

今号と次号の2回にわたり、テレワークで勤務する際のサイバーセキュリティー対策上の注意点を記します。

■第1回目(今号)の内容
1. テレワークで使用するパソコンなど(タブレット、スマートフォン)
2. 通信経路
3. Wi-Fiスポット(公衆無線LAN)を利用するとき
4. 自宅のWi-Fiルーターを使用するとき
■第2回目(次号)の内容
1. パスワード
2. 電子メール
3. その他

1. テレワークで使用するパソコンなど(タブレット、スマートフォン)

□サポートが終了しているOS(オペレーティングシステム)のパソコンを使用しない
Windows7、WindowsVista、WindowsXPは、すでに脆弱性などに対するサポートがされていないため、マルウェア(ウイルス)に感染する恐れがあります。

 

□ウイルス対策ソフトを必ず導入する
マルウェア(ウイルス)の感染防止のために必ず導入しましょう。
 
□毎日の業務を始める前に、使用するパソコンなどのOS、ウイルス対策ソフト、アプリケーションを最新の状態にする
日々変化をしているマルウェア(ウイルス)に感染しないように、更新しましょう。

 

□テレワークで使用するパソコンは、複数人で使用しない
複数人で使用すると、自分以外の人がネットサーフィンなどでマルウェア(ウイルス)に感染した場合、それを知らずに業務で使用してしまうこともあるので注意しましょう。

□インターネットカフェなどに設置されているパソコンの使用を避ける
キーボードで入力した文字が記録される悪意のあるプログラム(キーロガー)が仕込まれている場合があるので注意しましょう。

 

□データを暗号化して保存する
マルウェア(ウイルス)感染による情報流出やパソコンの紛失に備えて、パソコン本体内にデータを保存するときは、暗号化をしましょう。

 

□ファイル共有機能をオフにする
Wi-Fiスポット(公衆無線LAN)などのネットワーク内の他のパソコンからアクセスされる恐れがありますので、ファイル共有機能をオフにしましょう。