2013/11/25
誌面情報 vol40
冷蔵庫、TVが23時間利用可能
この3つの電池とHEMSを利用したスマートハウスの実現により、停電時に家庭内の照明が一旦落ちても5秒後には自動復旧する。同住宅だと、停電時にも、エアコン(600kW)、冷蔵庫(200kW)、液晶テレビ(150kW)、照明(100kW)が、平時のように約8時間使える。ガスと水のライフラインが有効なら給湯もできるし、お風呂にも入れる。エアコンを除いた場合は約17時間、更に照明を除いた場合は約23時間の利用が可能としている。

仙台市郊外のスマートコモンシティ

同社では、つの電池を使ったエネ3ルギーの自給自足型の住宅比率が2割以上の住宅団地を、「スマートコモンシティ」と名づけ、スマートハウスの普及を実践。現在、スマートコモンシティは全国に16カ所ある。
このうち、仙台市の郊外にある「スマートコモンシティ明石台」では、431戸の全棟に太陽光パネルを搭載、うち86戸が燃料電池と蓄電池を搭載。同団地は、「防犯・防災のまち」「環境配慮と自然エネルギー活用」などの5つを基本コンセプトとし、国土交通省のCO2削減の実現性に優れた先導モデル事業にも採択された。
明石台は、震災復興の先がけとしても注目される住宅団地。団地中央部には、サークル状の袋小路のスペースがあり、周囲の住宅はすべて、自立生活が可能なグリーンファースト・ハイブリッド住宅で構成されている。このため、災害時の夜でも、一帯には明かりが灯り、住民が安心を共有できる避難所になるという。
震災経験を踏まえた地元自治体の要望を受けて、団地内には、防災拠点としても活用できる集会所2棟とコミュニティセンター1棟を建設。いずれにも水と食料の備蓄倉庫、防災井戸、雨水タンク、大容量の太陽光発電システムを備えており、災害時の地域住民の生活を万全にする体制が整っている。顧客から好評なスマートハウス 2009年に発売された初期型の省エネ住宅「グリーンファースト」は、太陽電池もしくはエネファームの搭載が要件だが、今年2~7月の上半期に建てられた同タイプのシェアは全戸建住宅の84.2%に上る。国策による高価格の電力買い取り(1kW当たり38円か31円)や施設導入費に対する官の助成制度もこれを後押ししたものとみられる。
同社がOB客に実施したアンケートによると、初期型省エネ住宅エコファーストの快適性については「88%が快適」光熱費に対する満足度については、「77%が満足」という回答結果も出ている。
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