2020/08/06
お笑い芸人赤プルと共に学ぼう!ちょっくら防災!
モノの置き場一つで生活は変わる
以前、整理収納アドバイザーの先輩に聞いたお話なのですが、2階にキッチンやリビングがあるおうちの玄関脇にお米が置いてあったそうです。買ってきたものが仮置きされているわけではなく、きちんと米びつに入れられ、その玄関脇が普段使うお米の定位置とのことでした。
これによって何が起きるかというと、2階のキッチンでお料理を始めるとき、ご飯を炊く前に必ずおかまをもって階段を降り、玄関に行ってお米を中に入れて戻るという作業が発生するわけです。それを不思議に思わず何年も続けられてきたとのこと。これは…!と思い、お米を2階のキッチンへ移動することを提案し、渋々了解を得て新しい定位置をつくったそうなんです。
ただ、買って来たお米を2階まで上げなければならないのはデメリット。その作業が「重くて大変」というのが、1階にお米を置いていた理由です。じゃあどうするかということで、知恵を働かせ、宅配業者の方に2階まで上げてもらったり、買うお米のサイズを小さくしたりして解決したとのことでした。
後日、その方からご連絡いただいたときは弾むような声で「なんで今まであそこに置いてたんだろう?」というのだそうです。煩わしいことが一つ解消するだけで、生活が格段に楽になります。
私はこのエピソードが大好きで、おせっかいながら「定位置の見直しのご提案」をめちゃくちゃたくさんさせていただいています。何気なく決めてしまったモノの定位置のせいで余計な行動が増えてしまうなんてもったいないと思いませんか。
小さなものでもそうです。特に急いでいるときには、使ったモノをしまうはずの定位置に戻せず、散らかりの原因や探し物の原因になります。次に使うとき見つからず「ハサミどこだっけ?いつもはここに置いてあるのに…」なんて探し回った経験がありませんか?あるあるですよね。
使った後に元に戻すことは急いでいなくても面倒になってしまうものですから、とにかく使うところに、出しやすく戻しやすい定位置をつくることが大事です。

そしてよく使うものに関しては、使う場所ごとに置いておいても便利です。探し物の例にハサミをあげましたが、我が家では、リビングの文房具入れ、玄関の引き出し、キッチンの引き出し、私の部屋のラックの中、洗面所の戸棚の中、夫のクローゼット、寝室の引きだし、工具入れと、使う頻度が高い場所に8個も準備してあり、それぞれの定位置にいつも必ず戻すようになっています。
まだまだ片付けのコツはたくさんあるのですが、今回は防災備蓄の話なので、脱線はこの辺にしておきますね。
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