リスク対策.comは、地震災害時の自社の被害状況や対応状況について具体的にイメージをしながらアンケートに回答してもらう「シミュレーション型アンケート」を実施した。地震発生時に自社がどのような状況に陥る可能性があるのか、どのような対応が求められるかを考えてもらうとともに、防災やBCPの現時点における全体的なレベルを把握することが目的。『1月〇日(平日)の夕方、震度6強を観測する大規模な地震が発生した』と想定してスタートし、発災から2日目まで合計28のシナリオに対して現時点でどのような備えをしているか、どのような対応をとれるかについて尋ねた。前回は、全28問に対する回答傾向と平均点について解説したが、今回は回答結果から見えてきた防災やBCPの課題などについて紹介する。

※アンケートは1月13~21日までの1週間、リスク対策.comのメールマガジン購読者から回答を募り、572件の有効回答を得た。なお、回答方法は、リッカート方式により1(最も低い)~5(最も高い)までの5段階の中から自社に最も当てはまるレベルを選んでもらった。結果、BCPの策定状況や見直し頻度、見直し体制によって回答傾向には大きな差が出た。また、アンケート全体を通じて課題と感じた点(10項目)を分析すると、課題の項目によって、対応状況にも差があることが分かった。