番組企画「姉の家の備蓄」で気づいた「洗い物問題」
水がない状態を想定した備えを

赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
2018/03/01
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」
赤プル
茨城県常総市出身。2003年女性ピン芸人としてデビュー。エンタの神様、爆笑レッドカーペットなどの番組で、茨城の自虐ネタで注目を集める。2011年先輩芸人、元 坂道コロコロの松丘慎吾と結婚。2014年「チャイム」という夫婦コンビを組み、浅草漫才協会に所属。茨城大使・常総市ふるさと大使。整理収納アドバイザー。防災士。著書「おめえら、いつまでも調子に乗ってんじゃねーかんな」。
こんにちは!赤プルです。
前回お話ししましたが、「姉の家の耐震対策&備蓄準備プロジェクト!」と勝手に名づけた動画番組の撮影を行います。2日にロケを控えており、かなり緊張しています。
前回はこちら。
■まずは引き出し1つから。「1日1カ所整理」をしてみよう!
意識は高めて、ハードルは下げて!
http://www.risktaisaku.com/articles/-/4877
というのも、今回身内とはいえ、初めて他人の家の防災対策をする、しかも動画で流すという、とてつもなく責任のある企画を提案しちゃったものですから、いくら考えても「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」と落ち着かないんですよね。
地震の揺れへの対策については「これまで学んだことをすぐに活かすことができる!」と実感はありました!
問題は備蓄!!
「片付けから始めっぺよー!」と提案したけど、姉の家の場合、片付けは後になりそうです。
とにかくハードルを下げるため、今すぐ始められる対策を!という内容なんですけど、いや~、本当に面食らったというか、自分の浅はかさに猛省しているという感じです。
「コンロがあって、お米と水があればご飯は炊けるよね!」と、初打ち合わせで姉と話しますと、姉からは考えもしなかった一言が。
「洗い物できないからね」。
2011年の東日本大震災と2015年の茨城県常総市の水害時、実際にライフラインが止まっている状態で生活をした事がある姉が経験した、その時の切実な問題でした!
防災士なりたてとはいえ、実際に被災していない自分が、災害時の生活を全くわかっていないことに驚愕しましたね。
わが家の備蓄も考えてみたらそばやパスタといった、ゆでなければ食べられないもののオンパレード(汗)。姉に言われた一言で、ゆでた鍋はどうするんだとか、ゆで汁問題も出てくることに気がついたんだから、わかってなかった自分がこっぱずかしくもあります。ただ、ここで気づけて良かったなと、前向きに考えています。
それこそ災害時、準備していたものが食べられないなんて悲しすぎますね!経験していないからこそ、リサーチや想像力が大事になると感じました。
そして、これは自分の経験から一つ言えること。備蓄する食べものは、おいしいもの、好きなものがいいと思います!
先日、備蓄していたレトルト食品を食べてみました。ローリングストックですから、たまに食べないと賞味期限が切れるので、定期的に食べるわけですが。
そのレトルト食品、正直に申し上げまして、「くっそまず!!」の一言でした!何度か口に入れて確かめましたが、口に入れるたびにすぐさま吐き出すの繰り返しになっただけでした。
こんなことってあります?
聞いてはいたけど、本当にあるんだなぁと貴重な体験になりました!
わたしの口に合わなかっただけかもしれないけど、安いアウトレット商品だったから、人気のないものだったのかもしれませんね!こんなふうに備蓄品代をケチるとこんなことが起こりうるという教訓です。
「おいしいもの」「好きなもの」と表現できなくても、普段食べ慣れたものが無難です。いざという時、準備しておく食べ物には安心感が一番大事だなぁと痛感しました!
姉たちが災害時何を食べていたかというと、公的に支給されたものだったそうです。コンビニで売っているようなおにぎりやパンといった支援物資がたくさん届いたのですね!
冷蔵庫が備蓄庫になるという考え方もあるのですが、姉は避難すると何日間家をあけるかわからないから、あまりものを入れておきたくないと言いました!だけれども今回は災害時の自宅待機と、物資がすぐに届かないと仮定しての準備。あくまでも最低限の備蓄は必要です!!
ロケまでに準備が整うでしょうか?
また洗い物問題も解決していきたいと思います!
(了)
女芸人赤プルの「防災は片付けから始めよう!」の他の記事
おすすめ記事
入居ビルの耐震性から考える初動対策退避場所への移動を踏まえたマニュアル作成
押入れ産業は、「大地震時の初動マニュアル」を完成させた。リスクの把握からスタートし、現実的かつ実践的な災害対策を模索。ビルの耐震性を踏まえて2つの避難パターンを盛り込んだ。防災備蓄品を整備し、各種訓練を実施。社内説明会を繰り返し開催し、防災意識の向上に取り組むなど着実な進展をみせている。
2025/06/13
「保険」の枠を超え災害対応の高度化をけん引
東京海上グループが掲げる「防災・減災ソリューション」を担う事業会社。災害対応のあらゆるフェーズと原因に一気通貫の付加価値を提供するとし、サプライチェーンリスクの可視化など、すでに複数のサービス提供を開始しています。事業スタートの背景、アプローチの特徴や強み、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/06/11
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/06/10
その瞬間、あなたは動けますか? 全社を挙げた防災プロジェクトが始動
遠州鉄道株式会社総務部防災担当課長の吉澤弘典は、全社的なAI活用の模索が進む中で、社員の防災意識をより実践的かつ自分ごととして考えさせるための手段として訓練用のAIプロンプトを考案した。その効果は如何に!
2025/06/10
緊迫のカシミール軍事衝突の背景と核リスク
4月22日にインド北部のカシミール地方で起こったテロ事件を受け、インドは5月7日にパキスタン領内にあるテロリストの施設を攻撃したと発表した。パキスタン軍は報復として、インド軍の複数の軍事施設などを攻撃。双方の軍事行動は拡大した。なぜ、インドとパキスタンは軍事衝突を起こしたのか。核兵器を保有する両国の衝突で懸念されたのは核リスクの高まりだ。両国に詳しい防衛省防衛研究所の主任研究官である栗田真広氏に聞いた。
2025/06/09
危険国で事業展開を可能にするリスク管理
世界各国で石油、化学、発電などのプラント建設を手がける東洋エンジニアリング(千葉市美浜区、細井栄治取締役社長)。グローバルに事業を展開する同社では、従業員の安全を最優先に考え、厳格な安全管理体制を整えている。2021年、過去に従業員を失った経験から設置した海外安全対策室を発展的に解消し、危機管理室を設立。ハード、ソフト対策の両面から従業員を守るため、日夜、注力している。
2025/06/06
福祉施設の使命を果たすためのBCPを地域ぐるみで展開災害に強い人づくりが社会を変える
栃木県の社会福祉法人パステルは、利用者約430人の安全確保と福祉避難所としての使命、そして災害後も途切れない雇用責任を果たすため、現在BCP改革を本格的に推進している。グループホームや障害者支援施設、障害児通所支援事業所、さらには桑畑・レストラン・工房・農園などといった多機能型事業所を抱え、地域ぐるみで「働く・暮らす・つながる」を支えてきた同法人にとって、BCPは“災害に強い人づくり”を軸にした次の挑戦となっている。
2025/06/06
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/06/05
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方