分速30メートルの低速運転に変更し、最大10時間程度の継続運転を可能にする

日立ビルシステムは、災害に対するレジリエンスを向上させるため、広域災害などで停電となった場合に、電気自動車とビルをつなぐV2Xの技術によって電気自動車からエレベーターへの給電を行い、最大10時間程度の継続利用を可能とするシステムを開発した。2022年中の実用化に向けて、ビルソリューションの研究開発などを行う亀有総合センターに同システムを導入しており、今後、実証を進めていく。

同システムは、停電発生時に、V2X対応充放電装置であるハイブリッドPCS(パワー・コンディショニング・システム)を使用してエレベーターなどのビル設備の電源を電気自動車からの給電に切り替えるとともに、エレベーターについて分速30メートルの低速運転に変更する制御を行うもの。停電でエレベーターが運転を休止した際に、ビル管理者がハイブリッドPCSと電気自動車を接続し、システムを起動させることで、電気自動車のバッテリーを電源とした低速運転を速やかに再開できる。

同システムでは、フル充電状態40キロワットアワーのバッテリーを搭載した電気自動車から、5階建てビルに設置された日立標準型エレベーター「アーバンエース HF」(15人乗り、定格速度分速105メートル)に給電を行った場合、最大で10時間程度の継続運転が可能となる。

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リスク対策.com 編集部