2022/08/24
事例から学ぶ
治療の方向性を決める病理診断に特化した医療機器メーカーのサクラファインテックジャパン(東京都中央区、石塚悟代表取締役社長兼CEO)が感染症BCPにのっとって在宅勤務へ大きく舵を切ったのは2020 年3月。「がん診断を進展させるというミッションのための事業継続」「すべての人の命を守る、感染症の拡大を防ぐ」、この企業目的を達成するためだ。従業員の出社率は当初の40%超から、1回目の緊急事態宣言直後は10%以下に。その後、最も条件を緩和した時でも10%後半を維持している(2022年2月時点)。取り組みを聞いた。
記事中の写真・資料提供:サクラファインテックジャパン
サクラファインテックジャパン
東京都中央区
※本記事は月刊BCPリーダーズvol.24(2022年3月号)に掲載したものです。
❶在宅勤務を企業目的達成の手段と位置付ける
・いち早くリモート環境を整備して在宅勤務にシフト。企業目的達成のための手段と位置付け、現在も出社率10%後半を維持
❷企業の社会的責任としての感染症対策
・医療関係企業の社会的責任として、以前から風疹ワクチンなどさまざまな予防接種に注力。それが感染症対応力の向上に役立ち、新型コロナワクチンの職域接種もスムーズに運営
❸コミュニケーション不足の解消へ乗り出す
・出社率が抑えられたことで、従業員のコミュニケーション不足が新たな課題として浮上。さまざまなアイデア・工夫で課題の解決に取り組む
サクラファインテックジャパンは、病理標本を作製する装置の開発・販売から標本作製の技術サポートまでを手がける国内のトップメーカー。そのルーツは江戸時代の薬種商にまでさかのぼる。従業員は約180人で、東京の本社には病理標本作製のラボ(研究所)を構える。ほかに国内5カ所に営業拠点が存在する。
同社が感染症BCPにのっとって在宅勤務へ大きく舵を切ったのは2020 年3月2日。前月末には当時の安倍首相が学校の一斉休校を要請し、都内の1日あたり感染者は1桁だったものの、少しずつ増え始めていた。発熱した社員の出社禁止や中国への出張禁止、セミナーの開催自粛、来客への検温やマスク着用、手指消毒の依頼などの対策は実施済みだった。
事例から学ぶの他の記事
おすすめ記事
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/03
-
-
-
発災後をリアルに想定した大規模訓練に学ぶ
2026年1月14日、横浜市庁舎10階の災害対策本部運営室で、九都県市合同による大規模な図上訓練が行われた。市職員に加え、警察、自衛隊、海上保安庁、医療従事者、ライフライン事業者などが一堂に会し、市災害対策本部運営をシミュレーションした。
2026/01/26
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方