愛知県は、県内の中小企業にBCP(事業継続計画)がほとんど普及していない現状を受け、中小企業向けの「あいちBCPモデル」を2008年(平成20年)3月に作成した。上場企業を中心にBCP策定が進む中、県内事業所の99%を占める中小企業がものづくりを支えていることを考慮し、中小企業にもBCPの重要性を広く普及啓発していく考えだ。

製造、サービス用に4種類提供

損保ジャパンリスクがプラン策定

 近い将来、東海・東南海地震の発生が危惧されていることを背景に、愛知県は2007年(平成19年)2月に策定した「第2次あいち地震対策アクションプラン」において、県が想定している地震被害の半減という目標を打ち出した。その目標を達成するための項目の1つが、事業所におけるBCP策定の促進。にもかかわらず、中小企業はBCPに取り組む余裕がなく、ノウハウも不足していると考えられることから、きっかけづくりをするために「あいちBCPモデル」を作成した(産業労働部中小企業金融課)という。