災害時は特に根拠のない情報やデマが数多く飛び交う(イメージ:写真AC)

2024年正月を襲った災害と情報

新年早々、大地震が能登半島を襲った。被災された方々に心からお見舞いを申し上げるとともに、1日も早く日常を取り戻されることをお祈りします。

そして、災害に付きもののデマも多数拡散された。また、実態を顧みない、ある意味いいがかりにも近い批判の数々も聞こえてきた。確かに数々の問題事項、課題もあるが、それらを改善するためには問題の本質に目を向ける必要がある。だが、現実は本質とはかけ離れた情報拡散が多く、冷静で是々非々の思考を妨げている。

日本社会は論理的な評価や反省が不得意といわれる(イメージ:写真AC)

日本社会は特に、過去に議論してきたことの棚卸しや、その後に起きた現実と照らし合わせた振り返り・評価、反省が極めて不得意で、その場の感情論が支配する傾向があると感じている。いわゆるPDCAをまわしながらスパイラルアップを目指すビジネスの世界でのマネジメントの常識が、一般社会で活用できていないという問題を直視する必要があるだろう。

それらを踏まえて、今回の震災に対して、一部で起きた政府の対応が遅いとの非難に関して整理した情報を羅列してみる。

・地震発生1分後総理官邸に対策室設置

・5分後、被害状況確認、救命救助に全力で取り組む旨の総理指示

・20分後、自衛隊による航空偵察

・35分後、石川県馳知事より自衛隊への災害派遣要請

・1時間後、総理官邸入り

・4時間後、特定災害対策本部開催

・発生日中、周辺8府県緊急消防援助隊、警視庁特別救助隊派遣

・発生翌日、東京消防庁ハイパーレスキュー隊派遣

これらはまとまった情報ではなく、かき集めたものなので、若干の間違いや齟齬はあり得るだろうが、それでもこれを見る限り対応が遅いということはないだろう。

それでは何を根拠に批判情報が発信されたのだろうか。類推ではあるが、過去の震災時と比較しての自衛隊部隊の結果としての派遣人数などから単純に語っていると想像される。しかし、それは過去の震災の発生状況、個別の状況の違いによるものではないだろうか。