2014/06/24
防災・危機管理ニュース
インストラクター4人を招き実演
サービス介助士や認知症介助士、防災介助士など「介助」に関する資格制度を展開する公益財団法人日本ケアフィット共育機構(畑中稔代表理事)は6月24日、米国の自主防災組織(CERT:Community Emergency Response Team)訓練インストラクターらを招き、米国で標準化されている市民参加型訓練プログラムを学ぶセミナーを開催した。
米国では、ハリケーンや竜巻、テロなど、国内のあらゆる災害に備えるために自主防災組織(CERT)が各地で組織されており、発災後、市民自らが速やかに活動できるよう米国連邦緊急事態管理庁(FEMA)のもと、標準化された訓練プログラムが整備されている。
本セミナーは、米国における訓練を参考に、日本版の自主防災プログラムの作成と実践可能なモデルを構築してくことを目的に開催。企業の防災担当者、介助士ら約100人が参加した。
セミナーでは、インディアナ国土安全保障局市民団プログラムマネージャーのアラン・スコット氏が、米国におけるCERT訓練プログラムの開発の経緯や、これまでの災害における効果を説明。続いて、南中央インディアナ・ブルーミングトン消防局隊長のスティーブン・クーバー氏が、災害対応における市民の力の必要性について解説。クーパー氏は、「災害においてまず助けなくてはいけない人は、救助の情報が届かず、助けも求められずにいる人。こうしたニーズを可能な限り吸い上げ、効果的に資源を投入していくには、現場の市民の力が不可欠」と語った。

さらに、学校臨床心理士のラクェル・スミス氏が学校教育における防災や危機管理学習の導入の必要性について解説。最後に、自ら人材教育の会社を営むレイチェル・アンダーソン氏が、地域に効果的に自主防災組織を作っていくための手法について解説した。
レイチェル氏は、「自主防災組織を作っていくステップとして最初にやらなくてはいけないことは、各地域の自然環境、街並みなどを分析し、ニーズを正しく把握すること。その上で、一緒に取り組んでくれる機関を探し、市民への広報活動を行う。一方、教えるためにどのような教材が使えるのかリソースについても見極め、あとは様々なスキルを持った地域の人材をうまく活用していくことが重要」と述べた。
講演後は、被災建築物での捜査状況などを記す「マーキング訓練」、消火訓練、搬送訓練、救出訓練などのデモンストレーションが行われ、参加者は各訓練に参加し、講師との交流を深めていた。



防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
余計な情報をつながない安否確認システム
安否確認システム「オクレンジャー」は2006 年に提供を開始したサービス。災害時の初動に欠かせないアプリとして広く認知され、累計ユーザー数260 万を突破した。開発元のパスカルは地域のSIerとして、防災分野以外でもビジネスの高度化に貢献する。社長の井上隆氏に、創業以来の事業コンセプトと今後の展望を聞いた。
2026/03/11
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/03/10
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/03/05
-
ネット風評被害を叩き企業の信頼を守る
ネット社会の「カイシャの病院」として企業の風評被害を治療・予防するソルナは昨年7月、代表交代をともなう事業承継を行いました。創業者の三澤和則氏が代表取締役を退任し、新たに安宅祐樹氏が就任。これまでのサービス価値をさらに高め、企業の信頼の基盤を保全していく構えです。新社長の安宅氏に事業承継の経緯と今後の展望を聞きました。
2026/03/02
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方