2024/10/13
防災・危機管理ニュース
生成AI(人工知能)が書いたニュース記事が増えることについて、公益財団法人「新聞通信調査会」(西沢豊理事長)は12日、56%超が「よくない」と思っているとの調査結果を発表した。フェイクニュースが紛れ込む危険性を指摘する声が多かった。
調査は7月19日~8月18日、全国の18歳以上の男女5000人を対象に実施。2906人から回答を得た。
生成AIによる記事の増加については、「よくない」が18.5%で、「どちらかと言えばよくない」(38.1)と合わせ、半数超が否定的に捉えていた。「よい」は2.0%、「どちらかと言えばよい」は13.5%だった。
生成AIが記事を書くことへの印象を複数回答で尋ねると、「フェイクニュースが紛れ込む危険がある」が48.9%で最多。「記事の責任の所在があいまいになる」(44.5%)、「似たような記事ばかりになる」(28.4%)と続いた。
生成AIによるフェイクニュースにだまされない自信があるかを問うと、「ない」(44.3%)と「どちらかと言えばない」(43.6%)が合わせて9割近くを占め、「ある」は1.5%、「どちらかと言えばある」は9.6%にとどまった。
調査では、どの国が世界平和への最大の脅威になっているかも質問。最多はロシア(40.7%)で、中国(27.0%)、北朝鮮(15.7%)と続いた。4位は米国(6.6%)で、日本は5位(3.2%)だった。
(ニュース提供元:時事通信社)
- keyword
- フェイクニュース
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/01
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
-
-
-
柔軟性と合理性で守る職場ハイブリッド勤務時代の“リアル”な改善
比較サイトの先駆けである「価格.com」やユーザー評価を重視した飲食店検索サイトの「食べログ」を運営し、現在は20を超えるサービスを提供するカカクコム(東京都渋谷区、村上敦浩代表取締役社長)。同社は新型コロナウイルス流行による出社率の低下をきっかけに、発災時に機能する防災体制に向けて改善に取り組んだ。誰が出社しているかわからない状況に対応するため、柔軟な組織づくりやマルチタスク化によるリスク分散など効果を重視した防災対策を進めている。
2025/06/20
-
サイバーセキュリティを経営層に響かせよ
デジタル依存が拡大しサイバーリスクが増大する昨今、セキュリティ対策は情報資産や顧客・従業員を守るだけでなく、DXを加速させていくうえでも必須の取り組みです。これからの時代に求められるセキュリティマネジメントのあり方とは、それを組織にどう実装させるのか。東海大学情報通信学部教授で学部長の三角育生氏に聞きました。
2025/06/17
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方