2024/11/25
防災・危機管理ニュース
政府は25日、2035年度の温室効果ガス削減目標について、13年度比で60%削減する案を軸に調整を進める方針を明らかにした。同日開かれた中央環境審議会(環境相の諮問機関)と産業構造審議会(経済産業相の諮問機関)の合同会合で示した。50年までに排出量を実質ゼロとする目標と整合的だと説明。意見公募などを経て、閣議決定を目指す。
政府は、30年度までに13年度比で46%削減する目標を掲げている。合同会合では、30年度に46%減、35年度に60%減、40年度に73%減のペースを続ければ、50年の実質ゼロは可能との考え方を提示。その上で、35年度については、排出削減と経済成長をバランスよく両立させるため、これまでのペースの延長上にある60%減を軸に調整する方針が示された。
温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づき、各国は35年目標を25年2月までに国連へ提出する必要がある。政府も来年2月までに出す方針だ。目標の裏付けとなる地球温暖化対策計画やエネルギー基本計画は、年度内にも改定する方向で調整している。
〔写真説明〕首相官邸=東京都千代田区
(ニュース提供元:時事通信社)

- keyword
- 温室ガス
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/09/16
-
-
ラストワンマイル問題をドローンで解決へBCPの開拓領域に挑む
2025年4月、全国の医療・福祉施設を中心に給食サービスを展開する富士産業株式会社(東京都港区)が、被災地における「ラストワンマイル問題」の解消に向けドローン活用の取り組みを始めた。「食事」は生命活動のインフラであり、非常時においてはより一層重要性が高まる。
2025/09/15
-
-
機能する災害対応の仕組みと態勢を人中心に探究
防災・BCP教育やコンサルティングを行うベンチャー企業のYTCらぼ。NTTグループで企業の災害対応リーダーの育成に携わってきた藤田幸憲氏が独立、起業しました。人と組織をゆるやかにつなげ、互いの情報や知見を共有しながら、いざというとき機能する災害対応態勢を探究する同社の理念、目指すゴールイメージを聞きました。
2025/09/14
-
-
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/09/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方