2024/12/03
防災・危機管理ニュース
東証プライム上場の建設会社「ヤマウラ」(長野県駒ケ根市)が決算報告書に虚偽の記載をしたとして、証券取引等監視委員会が金融商品取引法違反の疑いで、課徴金を科すよう金融庁に勧告する方針を固めたことが3日、関係者への取材で分かった。
同社は2023年5月、連結子会社「ヤマウラ企画開発」(東京都中央区)の銀行預金残高と帳簿上の残高に約10億円の相違があると会計監査人から指摘された。ヤマウラは同年3月期決算で未収入金として約10億円を計上したが、後日、架空計上であることが明らかになった。
第三者委員会による調査の結果、決算報告書の作成を担当した経理責任者で、ヤマウラ企画開発の経理も担当していた村田浩幸被告(64)=業務上横領罪で公判中=が、同年までに計25億円を超える不正な支出をしていたことが判明。これを受け、ヤマウラは関連する21~23年度の決算を訂正した。
関係者によると、監視委は同社が虚偽の内容を記載した決算報告書を公表したとして、金商法に基づき課徴金納付を命じるよう勧告する方針だという。
村田被告は、長男の俊樹被告(35)とともに計約9億円を着服した疑いで逮捕、起訴された。不正支出した金は、クレジットカードの支払いや、総合格闘技イベント「RIZIN」の運営会社への貸付金などに使われたとみられる。
〔写真説明〕証券取引等監視委員会の看板
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/15
-
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方