2024/12/24
防災・危機管理ニュース
イスラエルのコーヘン駐日大使は24日、パレスチナ自治区ガザにおけるイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦と人質解放を巡る交渉は「過去数カ月よりも合意の可能性が高まっている」と述べ、早期妥結に期待を示した。東京都内で時事通信のインタビューに応じた。
ネタニヤフ首相が23日、国会で「ある程度の進展」に言及したことについて、コーヘン氏は「首相は普段、交渉に絡む発言をしない」と指摘。異例の前向きな発言だったと示唆した。
停戦後のガザ統治に関し、「イスラエルは、ガザを統治するつもりも再入植するつもりもない」と強調した。ただ、奇襲攻撃の再発を防ぐため、監視を続けることになると語った。
イスラエルは10月、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の活動を禁止する法案を可決。ガザ市民への支援が滞ることが懸念されているが、コーヘン氏は、世界保健機関(WHO)など国連機関を列挙し、支援の代替は可能だと主張した。
他方、長年敵対してきたシリアのアサド政権崩壊を「良い知らせだ」と歓迎。ただ、国際テロ組織アルカイダ系組織を前身とする「シャーム解放機構」(HTS)が主導する暫定政府について、「(イスラム過激主義の)イデオロギーは一夜にして変わることはない」と警戒感をあらわにした。
〔写真説明〕インタビューに答えるイスラエルのコーヘン駐日大使=24日、東京都中央区
(ニュース提供元:時事通信社)

防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/10/14
-
走行データの活用で社用車をより安全に効率よく
スマートドライブは、自動車のセンサーやカメラのデータを収集・分析するオープンなプラットフォームを提供。移動の効率と安全の向上に資するサービスとして導入実績を伸ばしています。目指すのは移動の「負」がなくなる社会。代表取締役の北川烈氏に、事業概要と今後の展開を聞きました。
2025/10/14
-
-
-
-
トヨタ流「災害対応の要諦」いつ、どこに、どのくらいの量を届ける―原単位の考え方が災害時に求められる
被災地での初動支援や現場での調整、そして事業継続――。トヨタ自動車シニアフェローの朝倉正司氏は、1995年の阪神・淡路大震災から、2007年の新潟県中越沖地震、2011年のタイ洪水、2016年熊本地震、2024年能登半島地震など、国内外の数々の災害現場において、その復旧活動を牽引してきた。常に心掛けてきたのはどのようなことか、課題になったことは何か、来る大規模な災害にどう備えればいいのか、朝倉氏に聞いた。
2025/10/13
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/10/05
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方