連載
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仕事はあれど「人手不足」
A社は正規、非正規を合わせて300人ほどの社員を抱えるビルメンテンス会社です。近年はオフィスビルだけでなく、インバウンド需要に伴ったホテルの建設ラッシュから、客室や共用部分の清掃業務の引き合いも増えてきていて、仕事は引きも切らない状況です。
2019/05/07
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「災害で給食がない」から休校でいいの!?
大阪北部地震は2018年6月18日の早朝7時58分に起こりました。大阪府の北部で最大震度(震度6弱)を観測した大阪市・高槻市・枚方市・茨木市・箕面市の5市は特に痛手を受けました。これに豊中市を加えた6市について、今回、「学校給食」に照準を合わせて、曇りガラスの小窓から、その実態をのぞいてみようと思います。さらに、「災害時の小学校の休校」についても取材し、休校と学校給食の関連性について探ってみました。6市の教育委員会(給食担当)の窓口に電話取材(2019年3月25日)した結果を織り込んで報告いたします。
2019/05/07
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2.26事件、技監青山士、「朝日」襲撃
昭和11年(1936)2月26日未明、降り積もった雪を踏みしめて、陸軍大尉野中四郎ら皇道派青年将校20人に率いられた叛乱軍1400人は武装して、首相官邸、内大臣(天皇を補佐する大臣)私邸、侍従長私邸、蔵相私邸、教育総監私邸などを次々に襲った。内大臣斎藤実、蔵相高橋是清、教育総監渡辺錠太郎は殺害され、侍従長鈴木貫太郎は重傷を負った。首相岡田啓介、前内大臣牧野伸顕は危うく難を逃れた。
2019/05/07
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酒井法子さんの謝罪会見に学ぶ6つの要素
自らの不手際や不備により、謝罪をしなくてはいけない場合がありますが、どのように謝罪すれば気持ちが伝わるのかは、案外分からないものです。最近、AAAの浦田直也さんのふらさがり会見について解説を求められ、「声のトーンやせわしない動き」の問題点を指摘しました。そこで思い出したのが、2009年に覚せい剤取締役法違反容疑で逮捕され、保釈されたその日に記者会見を行った酒井法子さんです。私も当時、テレビでこの会見について解説しました。少し古い事例ですが、謝罪が伝わる内容でしたので今回取り上げることにしました
2019/05/06
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重要なインフラ サイバー脅威
電力・病院・サプライチェーン・通信・小売店・公共輸送・銀行といった重要なインフラからなるすべてのシステムに共通していることがある。ワールド・ワイド・ウェブとして知られる危険な荒れ野に融合されていることである
2019/04/26
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アクティブシューター(銃撃者)への対策
私のホームタウンであるニュージーランドのクライストチャーチで起きた銃撃事件の後、銃撃事件に対する備えと対応はどうあるべきか、私たちの取りうる最善の行動は何かということに関する方策や助言を収集してきました。
2019/04/23
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ローリングストックの極意教えます
ローリングストックとはなんでしょう? これ英語(rolling stock)ですよね。なぜ、こんな言葉が突然現れたのでしょうか。きっかけは、南海トラフ巨大地震という大型災害がやってくるからです。3日分の飲食物の備蓄では心配だということで、備蓄の推奨期間が急に「1週間以上」へと変わりました。ご存じない! 以前は3日以上でしたが、今は1週間以上なのです。
2019/04/23
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特命全権公使大鳥圭介、日清戦争英雄の解任
明治22年(1889)6月3日、政府は元学習院校長大鳥圭介(戊辰戦争で幕府陸軍司令官、<敗軍の将>を自認)を清国在勤全権公使に任命した。彼の清国公使就任には、漢学・儒学の幅広い教養に加えて、日清両国は共同して欧米列強の帝国主義に対抗していくべきである、との彼の見識が主要閣僚に歓迎された結果であった。57歳。同年10月、晩秋の北京に赴任した。公使大鳥は、清国最高実力者・李鴻章はじめその側近らと交流を重ねて外交の実績をあげる。だが日清両国間に存在する朝鮮半島では戦雲が立ちこめていた。北にはロシアを抱えている。
2019/04/22
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ビル制御システムのセキュリティ対策(1)
前回は情報系ネットワークが拡大し、そのネットワークが制御システムまでつながっている、そして2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、サイバー攻撃の格好の標的となるリスクがあるといったお話しをしました。今回は実際に今私どもが行っている建物(オフィスやビル)の制御システムに関するセキュリティに関して触れていきたいと思います。
2019/04/22
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第5回 社内調査における ヒアリング手法(3) 関係者に対するヒアリング
ヒアリングを始める際には調査に協力してくれたことに対する礼から始め、さらに、簡単にヒアリングの趣旨説明を行うと協力を得やすくなります1.はじめに前回は、社内調査の端緒となる内部通報をした者に対するヒアリングについて解説しました。
2019/04/22
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第4回:社会関係資本
これまで、経済資本、組織資本、人間資本、シンボル資本、とそれぞれ見てきましたので、社会関係資本に焦点をあてたいと思います。といっても、これまでの記事の中で、復旧プロセスにおける社会関係資本の働きについて触れてきています。今回は、福島県双葉町の事例をもとに、改めて社会関係資本について見ていきます。
2019/04/19
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第4回:BCPのベースとなる防災・減災対策のあり方(その1)
ある時、これからBCP(事業継続計画)を策定することになっている運送会社を訪問し、予備的な防災リスク・チェックをさせてもらったことがある。駐車場の一角にインタンク(自家給油設備)があり、傍の塀には錆びた鉄板の扉に「消火器」と書かれたボックスが備え付けられている。その大きさから中型の消火器が2本は入っていそうである。ちょっと中を拝見してよろしいですかと担当者に言って扉を開けてもらうと、なんと中は空っぽだ。「あれ…!?」とお互いに顔を見合わせてしまったのだった。
2019/04/18
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リンカーンに学ぶ「災害食」訓練
訓練の内容を決めるのはその土地に暮らす住民自身のはずですが、そうなっていない。消防署がリーダーシップを取っている場合が多いように思います。今回は、神戸市須磨区の神戸市立横尾小学校で行われた防災訓練中に食べた昼食の話をしましょう。
2019/04/16
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教育家・嘉納治五郎の信念
NHK大河ドラマ「いだてん」の主要人物の一人、嘉納治五郎については、講道館柔道の創始者(偉才)として、また先駆的な教育者(学習院教授・第一高校・高等師範学校などの校長)として、これまで紹介してきたが、今回は軍国主義教育に対抗した教育界の指導者として、嘉納の平和主義の信念を考える。
2019/04/15
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最重要なインフラー電力
重要なインフラのリスクと言えば電力である。電力はいわゆる本源的入力であり、それがなければ何も動かない。 日々の生活を可能にする電気は発電・送電・配電設備の膨大なネットワークによって供給される。全国高圧送電線網として知られるものであり、複雑になりもろくなる一方である。 老化がある。送電線と変圧器の70%は少なくとも25年を経ている。
2019/04/12
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広報が連携して謝罪する手もある
2017年、2018年は、大手メーカーによる品質データ改ざんなどの不正問題が相次ぎ報道されました。2006年、2007年にも産地偽装、賞味期限改ざんといったことが起こりました。「うちの業界にも、こうゆう悪い慣例があるな」と思った方は多いのではないでしょうか。今回は、このように業界全体が長年慣習として行ってきたことが突然不正として発覚してしまった時の対応について考えてみましょう。
2019/04/10
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様変わりする美人コンテストと災害食コンテスト
災害食にもコンテストがあるのをご存知ですか。アッ、ご存じない?それでは、早速……、ある斬新なコンテストをご紹介しましょう。
2019/04/09
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ネットワークと共に攻撃も進化
「現在はすべての物がネットワークにつながれ…」といった言葉をよく耳にします。皆さんが働いている環境では実際どうなのか? このコラムでは様々な企業・産業システムがどのようなネットワークにつながれ、どのような利便性を生んでいるのかに簡単に触れながら、サイバー攻撃の影響に関してわかりやすく説明していきます。
2019/04/08
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板橋明治、足尾鉱毒事件に決着つけた老闘士
「足尾鉱毒事件は私の<ライフワーク>である」。群馬県太田市在住だった<老闘士>板橋明治(いたばしめいじ)さんのことばである。2014年(平成26年)12月24日、板橋さんが他界されたと聞いた時はショックだった。享年93歳。私は心中で手を合わせしばし板橋さんの精悍な風貌を思い起こし、心から冥福を祈った。<ライフワーク>を成し遂げた板橋さんの生涯をスケッチする。
2019/04/08
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付け焼刃の「働き方改革」対策
2019年4月1日、前年7月に成立したいわゆる「働き方改革関連法」が施行されました。この4月からは大企業のみの適用ですが、2020年4月からは中小企業も対象になることが決定しています。
2019/04/08
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第4回 社内調査における ヒアリング手法(2)内部通報者に対するヒアリング
企業不祥事は、強盗や傷害など、路上で発生する通常の犯罪と違って、不祥事に関する証拠はそのほとんどが社内に存在します。そこで、社内調査にあっては、社内にある証拠、例えば、電子メールや関連する社内業務文書等の収集および分析が効果を発揮しますが、何よりも不祥事を行ったと思料される者本人、不祥事の被害者、そして、当該不祥事に関連する情報を有する関係者が不祥事の事情をもっともよく知っているがゆえに、これらの者に対するヒアリングこそが社内調査の中心となり、その成功・不成 功が社内調査の成功・不成功を決すると言えます。
2019/04/08
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第3回:被災企業の教訓
前回の最後に、日ごろから「災害を忘れない」「災害に関心を持ち続ける」ための工夫を一つ紹介した。それはディザスター映画のような大災害の残像を脳裏に焼き付けることではなく、もっと身近な目の前の小さな災害リスクに焦点を当てることであった。リスクが潜んでいるかどうかはっきりしないときは、声に出して「ここにリスクはないか?」と自問自答する習慣をつければよいとも述べた。
2019/04/04
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企業と地域が助け合う地区防災計画制度
最近よく、「地区防災計画制度」というキーワードを見聞きしませんか? 似たような言葉で、都道府県と市町村が策定する「地域防災計画」というものがありますが、別物ですから間違えないでくださいね。実は、この地区防災計画制度を利用すれば、皆さんの会社のBCPの実効性が高められますし、行政からのサポートも得られやすくなることを知っていますか?
2019/04/04
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第3回:人間資本とシンボル資本
前回と同じく大槌町の事例を基に、人間資本とシンボル資本について考えていきたいと思います。
2019/04/03
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アルファ化米は食べられていない!?
そのとき避難所では何を食べていたか。 これは重要な問題ですが、時の流れにかき消されて事実がわかりにくくなっています。メディアからの情報が少なく、現地入りしないとわかりにくい。わたしは詳細を知りたいのですが、なかなか真相が見えてきません。
2019/04/02