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コロナ危機への対応を通じて今、見直すべきことは何か(その1)
新型コロナウイルス感染拡大への対応で困難な状況にある日本社会において、医療と経済の双方を守る危機管理のあり方が求められている。政府による緊急事態宣言が発出さ れる中、6 人の危機管理分野のエキスパートがそれぞれの課題や提案を持ち寄り、日本の危機管理への提言をまとめるべく座談会に臨んだ。参加者は、日本大学危機管理学部の河 本志朗教授、名古屋工業大学の渡辺研司教授、防衛医科大学校の秋冨慎司准教授、日本政策投資銀行の蛭間芳樹氏、日本防災デザインの熊丸由布治氏、重松製作所の濱田昌彦氏。 司会はリスク対策.com 編集長の中澤幸介。
2020/05/03
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防災とピクトグラム
手話指文字=視覚言語(目で見る言葉)を知っていますか?
本題に入る前に、まず「手話」と「手話指文字」の説明をしたいと思います。手話とは、「山」「川」などの名詞、「食べる」「書く」などの動詞、「高い」「大きい」などの形容詞が基本で、両手で表現する視覚言語(目で見る言葉)です。名前などの固有名詞や単語表現が分からない場合には手話指文字を使います。
2020/05/01
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危機発生時における広報の鉄則
なぜ批判の的に? 戦略性欠いたメッセージ発信
4月7日に7都府県、4月16日には全国を対象に緊急事態宣言が発出されました。安倍首相は記者会見を開きましたが、言葉は国民にしっかり届いたでしょうか。補償などの支援策も含め「遅過ぎる」「甘過ぎる」といった反発が少なくありません。歴史に残るメッセージについて、危機管理広報の観点から分析します。
2020/04/27
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【Lesson1(6講義)】危機対応力向上のための訓練・演習を知ろう
訓練・演習の基本的な枠組みから効果的な実施方法まで、テンプレートを使いながら実践的に解説します。解説者は、合同会社Office SRCの田代邦幸氏です。
2020/04/21
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防災とピクトグラム
意外に知られていないピクトグラムの誤認!
普段何気なく目にしているピクトグラム。意外と間違った意味で覚えているかもしれません。前半は、間違えがちなピクトグラム。後半は、時代や必要に応じてピクトグラムが追加された事例を紹介していきます。
2020/04/17
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昆正和のBCP研究室
第28回[最終回]:3つのステップによるメッセージの発信
災害や事故で企業が危機に直面した際、自社や利害関係者への影響を最小限にとどめるために行う情報開示活動を「クライシスコミュニケーション」という。事前に関係者の理解を得るために行う「リスクコミュニケーション」とは違い、危機によって生じる影響を軽減し風評被害を回避することが主眼だ。BCP的なクライシスコミュニケーションの効果と進め方を紹介する。
2020/04/16
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防災とピクトグラム
動き標章の「ピクトグラムアート」
ピクトグラムアートとは、時間の経過に伴う標章の変化の状態を示す2つ以上並べたピクトグラムからなる動き標章。動き商標と商標をベースにしたデジタルアート作品です。ピクトグラムアーティストの藤代洋行が絵コンテを作成し、デザイナーの石倉京氏が図形を組み合わせて作ったオリジナルのピクトグラムやJISなどのピクトグラムで静止画や動画の作品にしています。
2020/04/01
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危機発生時における広報の鉄則
コロナ会見にはいたわりや励ましの言葉が必要
新型コロナウイルスは、WHO(世界保健機関)にパンデミックとして認識され、世界的規模での危機に発展しました。社会全体の危機には、どのようなメッセージを心掛ける必要があるのか考えます。
2020/03/18
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防災とピクトグラム
人が受ける情報の8割は視覚
ピクトグラムは、背景と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられています。全盲(完全にものが見えない)、弱視(ものがはっきり見えない)に該当する視覚障害者や色覚異常、夜盲症、羞明、複視などの障害者手帳の交付対象ではありませんが、ものの見え方はさまざまあり、その見え方によってピクトグラムに限らず、日常生活も困っている方はいます。まずは「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」の違いを知っていただく必要があります。
2020/03/13
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【オンライン講座】企業の新型コロナウイルス対策
このオンライン講座では、2月中旬に実施した企業の新型コロナウイルス対策のアンケート結果を解説するとともに、そこから見えてきた課題と、今後考えておくべき対策のポイントについて解説します。
2020/03/11
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【Lesson1(3講義)】新型コロナウイルス対策における法的な注意点を知ろう
新型コロナウイルスを中心とした感染症対策で考えておくべき法的な対応について解説します。解説者は、丸の内総合法律事務所の弁護士・中野明安氏です
2020/03/02
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三菱UFJ銀行に学ぶ感染症対策BCP
三菱UFJ銀行江南支店で勤務する行員が新型コロナウイルスに感染し、同行は濃厚接触の可能性のある行員約を自宅待機させるとともに代替要員を充て通常業務を継続させた。こうした取り組みができた理由を分析する。
2020/02/27
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防災とピクトグラム
非常口のピクトグラム
非常口のピクトグラムは、2種類あるということは知ってますか? 実は、非常口のピクトグラムは、背景が「緑色」と「白色」の2種類あります。皆さんは「背景が緑色」の方をよく見かけると思いますが、それぞれ違いがあるのです。
2020/02/25
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新型コロナウイルス対策の課題
新型コロナウイルスへの対策について、国や自治体、企業などの組織としての対策のあり方を考える。一人一人のウイルスへの認識が異なる中、いかに統一的な対策を講じることができるのか。
2020/02/22
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危機発生時における広報の鉄則
ハラスメントへの注目が加速、最悪な状況も想定
ある日、あなたの会社の元社員が突然「会社から〇〇のハラスメントを受けた」として記者会見。これを受けメディアからの問い合わせが会社に殺到。どう対応したらいいでしょうか。具体的に考えてみましょう。
2020/02/21
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防災とピクトグラム
色と多言語表記を考える
この連載では、防災や危機管理におけるピクトグラムを使ったコミュニケーションについて、ピクトグラムのメリットとデメリットを、具体的な事例を用いながら解説し、効果的なピクトグラムを使った表現方法を考えてみたいと思います。ピクトグラムのメリットは、事前の学習や特別な知識がなくても理解できることです。文字を使わなくても、見て直感的に情報を伝えられる視覚記号(サイン)なので、目の見えづらくなった高齢者、漢字が苦手な子ども、外国人、一部の障害者など文字の読めない人にも情報を伝えられることです。
2020/02/07
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危機発生時における広報の鉄則
危機時に攻めの一手を打ったゴーン氏のメディア戦略
「どんな時に記者会見をするべきなのか」。この質問にマニュアル的に回答すると「組織存亡の危機、評判失墜の時。回復を急ぎたい時」ですが、開きたくても開けないこともあります。不測の事態がクライシスとなれば、その時の状況によって判断するしかありません。現在話題になっている元日産会長ゴーン氏と森法相の記者会見から考えてみましょう。
2020/01/31
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防災とピクトグラム
ピクトグラムを防災に!
皆さんは「ピクトグラム」という言葉を知っていますか? ピクトグラムとは、「絵文字」「絵単語」「案内用図記号」など呼ばれていて、文字を使わなくても、見て直感的に情報を伝えられる視覚記号(サイン)の1つです。背景と図に明度差のある2色を用いて、表したい概念を単純な図として表現する技法が用いられています。トイレや非常口のマークなどを思い浮かべていただければ、どのようなものかご想像いただけるでしょう。この連載では、防災や危機管理分野におけるピクトグラムの使われ方、使い方を紹介していきたいと思います。
2020/01/21
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危機発生時における広報の鉄則
2019年 不祥事会見トップ3
2019年の不祥事・記者会見を振り返りましょう。 私が最も驚いたのは、元日産会長カルロス・ゴーン氏の変装劇。最もあぜんとしたのは、第三者委員会による調査報告書を読まないで12月18日に記者会見したかんぽ生命の不適切販売問題。そして最も不快だったのは、9月27日に行われた関電の金品受領問題1回目の会見でした。
2019/12/27
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危機発生時における広報の鉄則
改善の方法を提案することが大切です
前回「トップのメディアトレーニングは必要」と書いたことから、質問がいくつか来ました。「広報がメディアトレーニングしたくても社長が嫌がるんですよ。いい方法はありませんか?」「社長をどう説得したらいいですか?」。皆さんも同じ悩みを抱えていると思いますので、今回はいくつか解決策をお話したいと思います。
2019/11/21
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【Lesson1(6講義)】リスクマネジメントの基本を楽しく学ぶ
リスクマネジメントの基本となる国際規格はどういうものなのか、どういう活動を行えばいいのかということを、自分の外見を例に、わかりやすく解説します。解説者は、広報コンサルタントの石川慶子氏です。
2019/11/10
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危機発生時における広報の鉄則
記者からの質問に適切に答えられますか?
注目の記者会見があると、報道関係者から会見についての解説依頼が私に入ります。記者会見のプロがいることに彼らが気付き始めたからです。最近であれば、関西電力の記者会見について解説をしましたが、話の組み立てや回答から彼らはトレーニングを受けていないと感じました。皆さんは、メディアトレーニングという言葉を聞いたことがあるでしょうか。私はこのトレーニングのプロで20年近くの経験があります。一方、2015年、東証と金融庁は、コーポレートガバナンスコードの中に「取締役・監査役のトレーニング」の必要性を明記しました。私は取締役こそ、メディアトレーニングを含めるべきだと考えています。今回はトレーニングの必要性について解説します。
2019/10/18
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危機発生時における広報の鉄則
「私は〇〇をして責任を取ります」
18年前、私がリスクマネジメントを勉強し始めたときに、ある金融機関の広報部長がこうつぶやきました。「ああ、大変な時代になった。前は責任なんか取らなくてもよかったのに、今は責任を取らなくてはいけない時代になった。生きにくいよ」。この言葉はいつまでも違和感として私の中に残りました。「責任を取らなくていい時代なんてあったのかな?」と。以来、責任とは何か、と考えながら不祥事の結末を追いかけるようになりました。今回は、経営責任の取り方について考えてみましょう。原稿を書き始めたら、日産の西川社長の辞任ニュースが飛び込んできました。皆さんと一緒に考えるちょうどよいテーマとなりました。
2019/09/19
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ニューヨークが構築してきた世界一の危機管理
リスク対策.comでは、1年間(約50回)にわたってアメリカの危機管理に関する貴重な著作である『真実のとき(Moment of Truth)』を翻訳して掲載します。新連載は3月4日(月)にスタート。以降、2週間に1回のペースで掲載していく予定。
2019/02/19
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高槻市、安否確認と職員向け備蓄なし
6月18日の大阪北部地震で最大の震度だった6弱を記録した大阪府高槻市。大阪市と京都市のほぼ中間に位置し、人口は約35万人。ベッドタウンとして発展してきた。震度6弱は高槻市がBCP(事業継続計画)策定後、最大の地震となり、死者2人を出した。被災自治体としての対応を取材した。
2018/08/10