IT・テクノロジー
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第6回 どうしたら「ERM戦略」を最適化できるか?
近年、企業は大規模な混乱に見舞われており、レジリエンス(回復力)の重要性が改めて認識されている。その結果、エンタープライズリスクマネジメント(ERM)は、コンプライアンス対策という側面から、戦略的優位性へと進化を遂げつつある。ERMは、組織全体にわたる幅広い戦略リスク、オペレーショナルリスク、財務リスク、コンプライアンス関連リスクを構造的かつ体系的に評価・管理するアプローチであり、企業が変動に先手を打つための重要な道具になる。
2025/09/25
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日立、独AIコンサル企業を買収=数百億円規模、デジタル化支援強化
日立製作所は24日までに、企業の人工知能(AI)導入やデータ分析に関するコンサルティング事業を手掛けるドイツのシンバートを買収すると発表した。買収額は非公表だが、数百億円規模とみられる。日立の米IT子会社グローバルロジックの100%子会社とし、AIを使った企業向けのデジタル化支援サービスを強化する。
2025/09/24
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米国内にAIデータセンター新設=計5カ所、オープンAIやSBGなど
【シリコンバレー時事】米オープンAIとソフトバンクグループ(SBG)、米オラクルは23日、テキサス州などに人工知能(AI)データセンターを5カ所新設する計画を発表した。1月に公表した、米国内のAIインフラに4年間で最大5000億ドル(約73兆9000億円)を投資するスターゲート計画の一環。
2025/09/24
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英ジャガー、来月1日まで生産停止=サイバー攻撃で
【ロンドン時事】英高級車大手ジャガー・ランドローバー(JLR)は23日、今月初めに公表したサイバー攻撃により、国内生産工場の操業を10月1日まで停止すると発表した。今月24日まで停止する予定だったが、原因究明の調査や操業再開に向けた準備が長引いているため、期間を延長する。
2025/09/23
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日産、市街地でも手放し運転=27年度に投入、AIを活用
日産自動車は2027年度に、市街地での手放し運転に対応した次世代の高度運転支援技術「プロパイロット」を搭載した車を投入する。22日までに報道陣に開発試作車を公開。
2025/09/22
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欧州空港でサイバー攻撃=遅延、欠航相次ぐ
【ロンドン時事】欧州の主要空港で20日、搭乗手続きを担うシステムを狙った大規模なサイバー攻撃があり、英ヒースロー空港などで荷物の預け入れ作業が影響を受けている。各空港はバックアップシステムで対応しているものの、遅延や欠航が発生している。
2025/09/20
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世界初の「AI閣僚」誕生=反腐敗目指すも実態不明―アルバニア
【ベルリン時事】バルカン半島のアルバニアで、世界初とされる人工知能(AI)の「閣僚」が誕生した。公共調達を巡る腐敗の防止などに当たるといい、ラマ首相は「決定的な役割を果たす」と期待を寄せた。ただAIの仕様など詳細は明らかになっておらず、実効性は不透明だ。
2025/09/20
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「クローム」にAI統合=情報要約、米で提供開始―グーグル
【シリコンバレー時事】米IT大手グーグルは18日、同社のウェブブラウザー(閲覧ソフト)「クローム」に生成AI(人工知能)「ジェミニ」を統合すると発表した。AIがウェブページの複雑な内容を要約したり、複数のタブを横断して情報を探したりするなど、利便性を強化する。
2025/09/19
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金正恩氏、無人機の生産拡大指示=AI技術「高度化」―北朝鮮
【ソウル時事】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、金正恩朝鮮労働党総書記が18日に開発・生産中の無人機の性能試験を視察したと伝えた。正恩氏は、無人機に導入する人工知能(AI)技術を「高度化」するとともに、無人機の生産を拡大するよう指示した。
2025/09/19
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AI技術を活用した「クマ遭遇リスクマップ」
気象予報や防災・危機管理事業などを展開する日本気象は、クマによる被害の軽減を目的として、AI技術を活用し、人の生活圏におけるクマとの遭遇リスクを地図上に面的に評価した「クマ遭遇リスクマップ」を提供する。植生、地形、気候といった多様な環境データと、自治体が公表している過去のクマ出没情報を組み合わせて、クマの出没しやすい環境パターンを学習する機械学習モデルを構築して作成したもの。
2025/09/18
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ネット不正送金42億円=フィッシング急増、過去最悪ペース―警察庁
警察庁は18日、2025年上半期(1~6月)のサイバー空間を巡る脅威情勢を公表した。インターネットバンキングの口座から不正送金された被害額は約42億2400万円で、前年同期比約7割増と上半期では過去最悪ペース。
2025/09/18
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内蔵ディスプレーでAI機能=新型グラス発表、日本発売なし―米メタ
【シリコンバレー時事】米メタ(旧フェイスブック)は17日、新型AI(人工知能)スマートグラス(眼鏡型端末)「メタ・レイバン・ディスプレー」を発表した。
2025/09/18
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NTTドコモビジネス、AIで電話応対を効率化=データ分析も、12月から提供
NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は16日、コールセンターや営業所などの電話応対やデータ分析などを効率化するSaaS(サービス型ソフトウエア)型の新サービスを、12月から順次提供すると発表した。
2025/09/16
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中澤・木村が斬る!【2025年9月16日配信アーカイブ】
【9月16日配信で取り上げた話題】知っておくべき今週のニュース10/ドローンがBCPを変える!/リスクカフェ
2025/09/16
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米当局、対話型AIの実態調査=7社対象、子供への影響懸念
【シリコンバレー時事】米連邦取引委員会(FTC)は11日、対話型AI(人工知能)が子供の精神面に与える影響に関して、提供企業への実態調査を始めると発表した。「チャットGPT」を提供する米オープンAIなど7社を対象とする。
2025/09/12
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12機関で脆弱性対策せず=政府の情報システム実施状況―検査院
重要インフラなどに対するサイバー攻撃の脅威が増す中、行政機関の情報システムのセキュリティー対策について会計検査院が調べたところ、12機関の58システムで脆弱(ぜいじゃく)性対策が取られていなかったことが12日、分かった。検査院は国の基準に基づく対策を講じるよう求めた。
2025/09/12
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AI開発・活用へ計画骨子案=政府戦略本部が初会合
政府は12日、人工知能(AI)の活用推進とリスク対応強化を目指すAI戦略本部(本部長・石破茂首相)の初会合を首相官邸で開いた。「世界で最もAIを開発・活用しやすい国を目指す」とうたった「AI基本計画」の骨子案を巡り議論。政府は年内の計画策定を目指す。 戦略本部は全閣僚で構成。
2025/09/12
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政府、AIのリスク軽減へ指針=年内策定、開発・利用を促進
政府が、人工知能(AI)のリスクを軽減して研究開発や利用を促す「AI指針」を策定することが11日、分かった。5月に成立した「AI新法」に基づき、民間企業や利用者に適正利用の考え方を示す。
2025/09/12
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第58回:犬笛効果を念頭に備えを
犬笛効果という言葉があります。いろいろな文脈で使われますが、コミュニケーションの中に一見してはわからない何かを聞き取るという意味は通底しています。今回はAIリスクに関する二つの要素を取り上げ、その間に目に見えない関係性を見つけ出すことで、我々に起こり得る脅威の仮想シナリオを描いてみたいと思います。
2025/09/12
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災害時用通信機器のシェアリングサービス
ビジネスプロセス・アウトソーシング事業を展開するトレミールは、災害時用通信インフラを低コストに手間なく備えられる「災害時用通信機器のシェアリングサービス DIP-BoX」を提供する。サイバー攻撃やビルの火事などを含むリスク・インシデントによって生じる企業・自治体・団体の事業継続危機に対し、事業継続のキーポイントになる通信インフラ機器を、購入やレンタルではない、“シェアリング”というかたちで提供するもの。“命を守る対策”にのみフォーカスされがちなBCP対策を2段階で考え、命を守った後のセカンドステップとして同サービスの活用を提案する。
2025/09/12
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「うちに関係ない」は、もはや通用しない炎上の構造変化で高まる、経営リスク
もはや日常的な光景となっている炎上は、ときに大幅な株価低下を招き、経営に多大な爪痕を残します。デジタル空間の情報分析を得意とする Japan Nexus Intelligence のヘッドアナリストである竜口七彩氏が指摘するのが、炎上プロセスの変容です。過去が牧歌的に思えるほど、炎上を加速させる条件が整い、従来型の炎上対策が及ばない時代を向かえているといいます。今回のテクノロジーリスク勉強会では、経営に多大なインパクトを与えた炎上ケースの分析をもとに、変容する炎上構造について解説いただきます。
2025/09/11
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海外危機管理研修(主に台湾有事を想定して)
本研修では、海外安全管理の基本から有事対応、BCPへの組み入れ、さらに台湾有事を想定したケーススタディまで、実践的な視点で幅広く学べる構成となっています。安全管理の3原則やリスク別対応策、歴史的事例に基づいた危機対応の考え方の基本的な知識の習得に加え、演習を通じて“自ら考え、判断し、行動する”力を養います。
2025/09/11
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第5回 どうしたら取締役会が地政学的リスクを乗り切れるか?
多くの最高経営責任者(CEO)や取締役は、比較的オープンな貿易・人材・情報の流れと、概ね安定したグローバルな同盟関係を特徴とするビジネス環境で、キャリアの大半を過ごしてきた。しかし、過去5年間で国際秩序は劇的な変化を遂げ、その変化は循環的なものではなく、構造的なものへと傾斜しつつある。リスク環境はかつてないほどグローバル化し、相互に関連し、急速に変化している。そのため、こうしたリスクを管理・軽減し、競争優位性を確保するための機会を早く見つけ出すことが重要になっている。
2025/09/11
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三菱電機、米セキュリティー関連企業を買収=1300億円で
三菱電機は9日、米国のセキュリティー関連会社ノゾミネットワークスを買収し、完全子会社化すると発表した。買収額は約1300億円で、三菱電機として過去最大の買収となる。サイバー攻撃への対策が急務となる中、製造業や社会インフラ企業のセキュリティー対策支援を強化する。 ノゾミ社は2016年設立。
2025/09/09
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独、次世代EVで挽回期す=存在感高まる中国勢―自動車ショー
【ミュンヘン時事】欧州最大級の自動車展示会「ミュンヘン国際自動車ショー」が9日、ドイツ南部ミュンヘンで正式に開幕した。業績不振が続く独各社は、販売価格を抑えたり、航続距離を向上させたりした次世代型の電気自動車(EV)をそれぞれ初披露し、挽回を期している。
2025/09/09