2018/10/23
ニュープロダクツ

ヤフーは23日、指紋など生体認証を用いたAndroidスマートフォンからのログインを可能にしたと発表した。スマホブラウザからのログインの際はパスワードを不要とし、リスト型攻撃の防止を図る。
同社ではFIDO2と呼ばれる認証機能を国内企業で唯一取得。この認証技術を使い端末上に指紋や顔といった生体情報を登録し、ログインに使用する。この技術を使うとヤフー側に生体情報が保存されないほか、登録した端末以外からはログインができない。

ID・パスワードの使いまわしは、あるサイトから盗んだIDとパスワードで、ほかのサイトへの不正ログインを行うリスト型攻撃の被害を生みやすい。ヤフーのIDソリューション ユニットマネージャーの伊藤雄哉氏は23日に東京都千代田区の同社で行った記者発表会で「パスワードレスでリスト型攻撃を防げる」と説明した。ヤフーでは2017年4月に、新規のID登録時にパスワードを設定しないようにしたほか、今年5月には既存IDもスマホに送られるSMSやメールの確認コードを使い、パスワード不要でログインできるようにもしている。
IDソリューション本部長の菅原進也氏は「FIDO2への対応で、安心・安全で簡単なログインを提供できる」と説明した。「Yahoo! JAPAN」では月間ログインユーザーID数は4433万おり、ログイン回数は約1億3000万回。1ユーザーあたり月平均3回のログインがあるほか、パスワードの再設定は1日あたり約1万5000件にものぼるという。
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/05/20
-
永野芽郁と田中圭の報道から考える広告リスクタレントの不倫疑惑
「不倫報道で契約解除」は企業の広告・広報担当者にとって決して珍しい判断ではなくなりました。特に「B to C」企業は世間の空気に過敏にならざるを得ない構造があります。永野芽郁さんと田中圭さんという人気俳優による不倫報道が世間をにぎわせています。企業にとって本質的に問われるべきは、タレントの私生活そのものではなく「報道によって自社ブランドが受けるリスクをどう評価し、どう備えていたか」という事前準備と、報道後のブレない対応です。本稿では、広告タレント起用のリスクに対して、企業が準備しておくべきこと、そして“報道された時”にどう判断すべきかを整理します。
2025/05/20
-
-
-
「まさかうちが狙われるとは」経営者の本音に向き合う
「困った人を助け、困った人を生み出さず、世界中のデータトラブルを解決します」。そんな理念のもと、あらゆるデータトラブルに対応するソリューションカンパニー。産業界のデータセキュリティーの現状をどう見ているのか、どうレベルを高めようとしているのかを聞きました。
2025/05/13
-
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方