2016/05/23
サマンサのBCP英語講座
こんにちは!危機管理ジャーナリストの サマンサ・リドラーです。
前号に引き続き、 「地震」をテーマに危機管理の英語を勉強していきます。
編集部注:「リスク対策.com」本誌2012年11月25日号(Vol.34)掲載の連載を、Web記事として再掲したものです。(2016年5月23日)
♣ Useful Sentences
*The cracks may look serious but the damage is only superficial.
(ひびは深刻に見えるが、損害は外部だけの表面的なものだ。)
*We are still cleaning debris out of the damaged factory.
(私達は、未だ被害を受けた工場の瓦礫撤去をしている。)
*The building is on reclaimed land so is at risk from liquefaction.
(その建物は埋立地の上にあるため、液状化のリスクがある。)
*There was much damage to Chiba area due to liquefaction.
(液状化により、千葉県エリアでは大きな被害があった。)
*Due to structural damage to the headquarter building we have relocated to a back-up office.
(本社ビルの構造的な損傷のため、私達はバックアップオフィスに移転しました。)
*If there is no structural damage, we will go back into the building.
(もし建物構造上の損傷が無ければ、私達はビル内に戻ります。)
*Parts of the access road subsided.
((特定の場所に通じる)連絡道路が、地盤沈下した。)
*We are fortunate that the damage to the factory was only superficial.
(幸いにも工場の被害は、表面的なものだった。)
◆ Exercise
Your Chinese subsidiary has experienced a large earthquake and has sent you this email to inform you of their status:
Dear …. san
A magnitude 7 earthquake struck near to our factory at 9:32am today. 3 staff have died and 20 have been injured by the collapses of one of our warehouses. We evacuated from the buildings for 2 hours waiting for aftershocks to finish. Most staff have been allowed to go home to check their families safety but requested to communicate their situation to HR by landlines which still seem to be operating. There is damage to the factory which is still being assessed by our maintenance personal. It is unclear when power and utilities will be restored. As you know several of our suppliers near to our factory and they seem to have also been affected by fires though we are awaiting confirmation of their status.
Our backup generators are sufficient to power the office building but not the factory.
We have agreements with local suppliers for additional generators but it has been difficult contacting them.
It is very chaotic.
Yin Hueng Factory Manager
中国支社で大地震が発生し、現地の状況についてのメールが送られた。
○○さん
本日朝9時、工場の周辺地域でマグニチュード7の地震が発生しました。 倉庫の倒壊により3名の従業員が亡くなり、20 名が負傷しました。余 震が治まるまでの2時間にわたり、建物から避難しました。ほとんどの 従業員は、家族の安否を確認するために帰宅を許可されていますが、使用できる固定電話により人事総務と自分達の状況について連絡するように要請しています。
工場施設には、まだメンテナンス業者がチェックしている損傷がありま す。電力やライフラインの復旧はいつになるか、まだはっきりしていま せん。工場周辺にあるサプライヤーについては状況を確認中ですが、火災の影響を受けたように思われます。 バックアップの発電機は、オフィス建物には対応できますが、工場の運 営には不十分です。地元のサプライヤーとは、発電機の補充の契約をんでいますが、連絡を取り合うのが難しく、混乱している状況です。
工場長 Yin Hueng
♥Question
How will you reply?
(どのような返信メールを送りますか?)
※解答例は次号に掲載
●前回のExerciseの解答例
At 13:42, M8 earthquake has occurred in Tokyo near to your company headquarter building. Your company HR has not yet confirmed all staff safety. There has been structural damaged to the building and there is uncertainty about when utilities such as power and water will be restored. The crisis management team has decided to activate plans to use a back-up office. Operation will begin at the back-up office in two days time. You have been asked by your manager to post a web-date to inform your foreign customers of the situation.
午後1時 42 分、マグニチュード8の地震が、東京の本社周辺で発生 した。人事総務は、まだ社員全員の安全を確認していない。建物への 被害があり、いつ電気や水道が修復されるか明らかでない。危機管理 チームは、代替オフィスの利用を決めた。オペレーションは、2 日以 内に代替オフィスで行われる。上司から現状について海外の顧客に情 報提供するようウェブの更新をまかされた。 どのように英語で説明しますか?
《解答例》
At 13:42 a M8 earthquake struck Tokyo. Due to concerns about building safety and access to utilities (company name) Tokyo headquarters is closed. Temporary operations from our backup office in Osaka will begin from (date).
Our thoughts are with the many people who have been affected by this terrible disaster.
- keyword
- サマンサのBCP英語講座
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2023/01/31
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月31日配信アーカイブ】
【1月31日配信で取り上げた話題】家庭での防災行動を高めるために
2023/01/31
-
-
1000人に聞いた防災の取り組みと行政への期待
リスク対策.comは、地域住民がどの程度防災に取り組んでいるのか、また防災の観点から行政に対してどのような要望を持っているのかなどを把握する目的でインターネットによるアンケート調査を実施した。その結果、2021年5月から避難勧告が廃止され避難指示に一本化されたことについては約5割しか理解していないことや、平時から国や地方自治体の防災のホームページなどがあまり活用されていない実態が明らかになった。調査は、2022年11月21日から22日にかけてインターネット上で行い、全国の20歳以上の成人男女1000人からの回答を得た。質問は、回答の質を高めるため「この質問は一番右の回答をお選びください」という条件項目を入れ、適切な回答をしなかったものを除き、計889人を有効回答として分析した。
2023/01/30
-
社内滞在時をイメージさせる実践的な訓練と備蓄
テクニカルセラミックスを開発・生産するクアーズテックは2012年、東京都の帰宅困難者対策条例を機に一斉帰宅抑制対策に乗り出しました。独自のプログラムを追加した実効性の高い訓練や被災時の心理にも配慮したきめ細かな備蓄が評価され、2021年には東京都のモデル企業に。同社の取り組みを紹介します。
2023/01/29
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月24日配信アーカイブ】
【1月24日配信で取り上げた話題】最強寒波への備え
2023/01/24
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2023年1月17日配信アーカイブ】
【1月17日配信で取り上げた話題】防災心理を学ぶゼミ生が制作した企業の防災マニュアル/コロナ発生から3年 企業の初動対応を振り返る
2023/01/24
-
BCPと助け合える関係が機能した災害復旧活動
2019年の台風19号でグループ含め3工場が壊滅的被害を受けたカイシン工業は、経営トップが「全力復旧」の方針を発表すると各工場が即座に活動を開始。取引先や協力会社の支援を受けて設備の交換を迷いなく進めるとともに、代替生産によって早期に出荷を再開しました。同社のBCPと助け合える関係づくりを紹介します。
2023/01/19
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方