2019/01/18
アウトドア防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』
英国基準は18℃
なぜ、吉田兼好は夏をむねとすべしと思ったのか、諸説ありなんでしょうけど、私はこれに続く次の文章を見て、兼好さんってば、論説者というより、感覚重視のエッセイストなのかなと思ってしまいました。
「深き水は、涼しげなし。浅くて流れたる、遥かに涼し」。
いやいやいや。ウォータースポーツしている人ならすぐ分かると思いますが、深い水は涼しいですから。で、浅く流れているのは、見た目は涼しげに見えるかもしれませんが、太陽に近いから温かいです。だけど、「涼しげ」って言葉を使って、どっちがいいか書いているので、兼好さん、気分や思いつき重視なのかもと思ってしまった訳です。
まあ、それはともかくとして、夏をむねとして寒い家に住んでいる場合ではないことは、世界の状況を見てもわかります。イギリスなどは、すでに住宅の最低気温を18℃と定めていて、賃貸住宅などもその基準に沿わないと場合によっては解体まで勧められているくらい、最低温度を大切にしているのです。

イギリスの最低基準が守られている家って日本ではどれくらいあるのでしょうね?でも、日本でも、耐震化と同様に、住宅の省エネのために断熱化が勧められています。

長野県では、省エネってガマンじゃなくて、心地いいことだし、健康になるし、住まいの恒久性につながる事を県のHPでも説明されていて、新築の家の断熱性能を上げることに取り組まれています。
こんなふうに、断熱性能を上げることは、エコだし、快適だし、健康にもいいし、そして防災にもつながりますね!
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