2019/02/28
福祉と防災
今、目の前にあるリスク
図の赤丸は浜松市の福祉施設の所在地であり、青色は南海トラフの最大浸水想定地域です。浜松市ではL2想定で最大16mの津波が最短で22分後に押し寄せると想定されています。
それでは、この福祉施設の職員は大地震が発生した後、利用者をどのように避難誘導するのでしょうか。避難場所と避難支援方法を訓練しているでしょうか?時間を計って避難訓練をしているでしょうか?間に合わないと判断したときに、職員は任務を放棄して逃げてもいいのでしょうか?逃げる判断基準は明確に決まっているでしょうか?もし、それらができていなければ、想定通りの津波が来た場合、職員と利用者は共倒れになります。それが、東日本大震災の大きな教訓です。
福祉施設は、自力では避難が難しいたくさんの方々の支援を行っています。それだけに、施設職員は最大リスクを十分に認識し、そのリスクに備えた実効性ある避難計画と訓練をすることが不可欠です。そして、このことは多くの入院、通院患者がいる病院、障がい児が学んでいる特別支援学校、障がい者を雇用している企業などにとっても、同じことなのです。
(了)
福祉と防災の他の記事
おすすめ記事
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/09/29
-
-
-
操作不要の防水板で水害リスクを低減
全国各地で、豪雨災害が頻発している。2026年8月13日には、千葉県内で記録的な大雨が発生し、大きな浸水被害をもたらした。「命を守る行動」が最優先事項ではあるが、建物の浸水被害も防ぎたい。望ましいのは、人も建物も守れる備えだ。防水板や防水扉の設計製造を行う宇根鉄工所(広島県東広島市)では、人手を介さず水の力で起きあがる浮力起伏式防水板を開発している。代表取締役社長の宇根利典さんに、水害リスクに対する備えを聞いた。
2026/09/28
-
-
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方