N2EMの説明をする取出さん。茨城県の広報官時代からお世話になっています

常総市水害の経験

さて、今回場所を提供してくださった、防災科研の取出新吾さんが現在取り組んでいる、N2EM(ネム)のお話もうかがいました。こちらは災害時必要な、たとえば給水所など点在している役立つ情報を一つにまとめて提供する「クライシスレスポンスサイト」というものです。こちらは現在手作業にあたるボランティアを募集しているそうです。

http://crs.bosai.go.jp/

ここまで書いてなんですが、「マイ・タイムラインって何だろう?」 「逃げキッドって?!」 と思っている方、何度もこちらでも書かせていただいているので過去記事も読んでもらえたらうれしいですが、簡単に説明します。

2015年9月、関東・東北豪雨により、鬼怒川の決壊という大きな災害で、わたしの地元・茨城県常総市が被災しました。その時に4300人もの住人が逃げ遅れ、消防や自衛隊のボートやヘリで救出され、その中の一家族に私の姉家族がいました。

その時の地元の被災がきっかけで私は防災士になり、水害後にできた「逃げキッド」を使って、様々な場所で皆さんと、マイ・タイムライン作りをさせていただいています。

逃げキッドとは、「どうすれば逃げ遅れずにすんだのか」という、被災された方と河川事務所の方の話し合いを元に作られた、マイ・タイムライン検討ツールです。

下館河川事務所のホームページからダウンロードすれば、どなたでも使っていただくことができますし、使い方、逃げキッドの作り方も動画で丁寧に掲載されていますので、ぜひ一度見てもらいたいと思います。

http://www.ktr.mlit.go.jp/shimodate/shimodate00626.html

最近では、ほかの自治体や各種団体が独自にマイ・タイムラインの作成ツールを作り取り組んでおられます(例・神奈川県茅ヶ崎市)。
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/bosai/1001315/1031892.html

私自身、防災士として活動させていただくとき、100%このマイ・タイムラインのお話をさせていただいてるのですが、取り組んだことがある人?と伺うと、まだまだこれから広がるものなんだなと感じます。

今後も必ず起こるであろう水害時に、早めの避難で悲しいニュースを見なくて済むように、早く全国へ広がってほしいなぁと思います。

私もできる限り、広める活動をしていきたいです。

この取り組みを特別なものにせず、一緒に取り組みたいという方や、興味を持ってくださった方が、気軽に参加できる会も今後企画していきたいと思うので、ぜひぜひよろしくお願いいたします。

お笑いライブでマイ・タイムライン作成する日が来るかも?!

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水害から逃げろ!マイタイムラインを作ろう!
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■子どもたちとマイタイムライン作り
https://www.risktaisaku.com/articles/-/16985

(了)