マンハッタンでの核爆発のイメージ

未来を垣間見ることができれば、どうだろうか。
もし、全ての起こるかもしれない災害と、それがもたらす全ての悪いことを見ることができたら、どうだろうか。ハリケーンによる大洪水、地震で倒壊した建物、停電でスーパーマーケットの空っぽの陳列台や凍える住宅、バイオテロ攻撃の死者など、それらの全ての悪いことを足し合わせてみる。それは、どのように見えるだろうか。

確かなことは、これらの災害の被害を合算すると、とてつもない巨大災害となるということだ。しかし、これらの災害の被害を合算しても、核爆発一回がもたらす惨状に比較すると、見劣りがする。

核攻撃の惨状は、あまりに広範囲で至る所に及び、長く持続するので、われわれに対する単発の脅威としては他に類を見ない。
それは、全ての災害の母なのだ。

想像された災害 (プロローグから、続く)

ニューヨークからの逃避 8 月29日、4:49pm

ニューヨーク市、8番街 520、RPGスタジオ

同僚が天井の下敷きになったあなたを見つけて救助してくれたので、あなたは飛び起きて叫ぶ。誰も何が起きたのか分からない。しかし、誰かが外を見て、これは「絶対に危ない」と言う。あなたは他の11人と一緒に事務所に閉じ込められている。ありがたいことに、誰も重傷は負っていない。

携帯電話も固定電話も通じない。しかし、誰かが電池付きトランジスターラジオを見つけてくる。同僚たちは、あなたがラジオの選局ダイヤル針を前後に動かすのをじっと見守ると、部屋に静電気が満ちてくる。FM 90.7局になんとか合わせることができる。WFUV局は、ブロンクスのキャンパスにあるフォーダム大学のスタジオから、モントフィオーレ医療センターの近くのアンテナを経由して放送している。声を震わせながらアナウンサーは、何が起こっているか知っている全てのことを抑揚を付けずにゆっくり話す。あなたの置かれた状況の深刻さが肌身に感じられてくると、希望が薄れていく。

マンハッタンで核爆発が起こりました。数千人が死亡した模様です。さらに何千人もの人たちが負傷し、大勢のファーストレスポンダー(第一対応者)も含まれています。市内から何千人もの人々が歩いて、橋を渡りトンネルを通って、ニュージャージーへ脱出しています。
 

電力、テレビ、電話は切れています。ニューヨーク周辺の街路と高速道路は、乗り捨てられた車両で通行できません。ブルックリン橋、ブリッジ、ホーランド・トンネル、 リンカーン・トンネル、マンハッタン橋およびウイリアムズバーグ橋は閉鎖されています。

全ての電車やバスなど大量輸送交通機関は、当面の間、運行休止しています。マンハッタンのほとんどの病院も閉鎖されています。NYUランゴーン病院とベルビュウ病院だけは開いていますが、負傷者であふれています。

ニュージャージー州とコネチカット州の知事は緊急事態宣言を発しました。 ニューヨーク州知事とニューヨーク市長は行方不明で死亡したとみられています。ニュージャージー保健局は、ニューヨーク市内と近隣住民は全員、通知があるまで核シェルターに避難するように勧告します。

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