セキュリティ文化の醸成と意識の高度化 ~2020年に向けて私たちにできること~
危険人物抑止にバックグラウンドチェック
ボランティアスタッフ(2)
Toki's SECURITY Lab./
平川 登紀
平川 登紀
旧姓・宇田川。『羊たちの沈黙』のFBI訓練生クラリスに憧れ渡米。ワシントン州立大学大学院で犯罪法学(Criminal Justice)を学び、修士号取得。帰国後、空港セキュリティ関連の財団法人で、保安検査員の研修や保安検査状況の監査を担当、航空セキュリティに興味を持つ。2007年、東京大学大学院博士課程へ進学し、本格的に航空セキュリティマネジメント研究をスタート(2011年単位取得満期退学)。現在は、博士論文を執筆しながら、セキュリティコンサルタントおよび航空セキュリティ研究者として活動中。
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リスク対策.com読者の中にも、東京2020大会のボランティアスタッフに応募したという方もいるかと思います。今回も前回に引き続き、ボランティアスタッフに対するバックグラウンドチェックについてお話しをします。
東京2020大会のボランティアスタッフになるには
東京2020大会公式ウェブサイト(https://tokyo2020.org/jp/special/volunteer/)によると、ボランティアには20万4680人の応募がありました。その内訳は、男性36%、女性64%、日本国籍64%、日本国籍以外36%だったそうです。
応募条件は、(a) 2002年4月1日以前に生まれた者で、(b) 活動期間中に日本国籍または日本に滞在する在留資格を有する者であることです。オリエンテーションや研修を受けて、役割などが決まれば晴れて大会ボランティアとして登録され、活動することができます。これらの条件を満たしていれば応募することができ、応募時の欠格事由の記載はありません。
ボランティアとして活動できるフィールドは、競技運営のサポート、関係者の移動サポート、表彰式等の運営サポートなど、多岐に渡っています。その中には、保安検査場でのセキュリティチェックのサポート、海外要人などのアテンド、選手村での選手サポートなど、高いセキュリティを要求されるエリアでの活動も含まれています。