クライシスは慎重で几帳面である。知力と体力を蓄えて、ユニークな混沌とした混合物を構築してときを待つ。そしてまさにそのとき、恐るべき武器であり、われわれがサージ(大波)と呼ぶ衝撃の雪崩を解き放つ。あらゆることーわれわれが起きてほしいと望むこと以外のあらゆることーが一度に発生する。

アクティブシューター シナリオ2 10月14日 金曜日 午後6時24分
本社

家族がやって来る……

突然命を奪われた活気のある人間の配偶者・母親・兄弟姉妹たちである。悲しみに打ちひしがれている。

彼らは援助を必要としている。母親は呆然と床に崩れ落ちている。本当のことなのだと知ってはいるが、彼らの心理は残酷なトリックを演じる。「これは間違いだ」という声が頭の中でする。「彼女は大丈夫、戻ってくる」。これは人がこの世で経験する最悪の部類の苦悶である。

多くの人は食べることも眠ることもしない。ホテルの部屋・交通手段・清潔な衣服などたくさんのものを必要としている。継続的な見守りや情緒面でのサポートが必要である。そして何よりも情報を求めている。

悲しみは大きな野獣であり彼らとあなたそしてあなたの周りの全ての人に重い重量で力を振るう。いかにそれを阻止するかを考え出さなければならない。家族とかかわって、彼らの「知りたい」という抑えられない欲求にこたえるための静かなスペースがほしい。「あの人はどこにいるの? 何が起きてどのように死んでしまったの? 息を引き取るときの様子はどうだったの? 誰のせいなの?」。途切れることのない情報の流れだけが彼らの力となり、どんなに細かいことも小さすぎるということはない。悲しむ遺族を支えることがどれほど困難なことかをあなたは認識しつつあるのだ。そして、これはあなたが抱えているたくさんの問題のうちの一つでしかない。

それからの数時間を一向に弱まる兆しのない大渦巻の中心で過ごす。あの電話があったのは4時だった。時計をみると11時49分だ。8時間があっという間に経った。

事務所をどうするかまだ分からない。掃除をして通常通り使用すべきかどうか。スタッフにはどのように話をすればよいのだろうか。いつやればよいのか。何を話せばよいのだろうか。計画を立てなければならない。

「おれは逃げない」と言い聞かせる。「やり遂げることができる」。徹夜で働くことにする。太陽が昇るときは吸血鬼のように感じる。あなたは消耗する。大渦巻はまだそのままだ。

このようなことをやり終えることができると思ったことがあるだろうか。十数個の大問題があるが、手を借りることのできるアシスタントは1人である。援助してくれる人が十数人いたとしても十分ではないだろう。あなたが必要とするのは、十数人ではなく、十数チームだからである。大きなチーム、中くらいのチーム、そして特大のチームである……。

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