2019/08/28
ニュープロダクツ

マクニカネットワークスは28日、「Mpression Cyber Security Service 脅威インテリジェンスサービス」の提供を開始したと発表した。企業のCSIRT業務を支援。端末のメモリに着目した脅威インテリジェンスで、メモリ上のマルウェアなどの検知を行う。
脅威インテリジェンスは危険な通信先などのブラックリスト、攻撃に関する情報を集約したレポート、調査で構成されているが、マルウェアとしての主機能を暗号化するなどしてウイルス対策をすり抜け、メモリに達したところで攻撃が行われるケースも増加している。メモリの脅威はウイルス対策ソフトでのフルスキャンで検出することもできるが、なかなか行われていない。
新サービスでは元々はオープンソースだが、独自にカスタムしたYARAルールを適用。ファイルには残らないメモリ上で展開される攻撃の検知を行う。日本企業を標的とした攻撃者が使うマルウェアの分析も行っている。価格はオープン価格。マクニカネットワークスでは3年間で60社との取引、3億円のビジネス規模を目指す。28日に東京都港区の同社品川オフィスで行われた記者発表会で、同社のセキュリティ研究センター長である政本憲蔵氏は、「複合化される前はファイルタイプが不明だが、ダウンロードで悪性コードが複合化されることで、メモリのみに攻撃が展開されることが増えている」と説明した。
■ニュースリリースはこちら
https://www.macnica.net/pressrelease/mpressioncss_20190828.html/
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
- keyword
- サイバーセキュリティ
- 脅威インテリジェンス
- メモリ
- マルウェア
- YARAコード
- マクニカネットワークス
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
ランサムウェアの脅威、地域新聞を直撃
地域新聞「長野日報」を発行する長野日報社(長野県諏訪市、村上智仙代表取締役社長)は、2023年12月にランサムウェアに感染した。ウイルスは紙面作成システム用のサーバーとそのネットワークに含まれるパソコンに拡大。当初より「金銭的な取引」には応じず、全面的な復旧まで2カ月を要した。ページを半減するなど特別体制でなんとか新聞の発行は維持できたが、被害額は数千万に上った。
2025/07/10
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2025/07/08
-
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2025/07/05
-
-
-
-
-
-
「ビジネスイネーブラー」へ進化するセキュリティ組織
昨年、累計出品数が40億を突破し、流通取引総額が1兆円を超えたフリマアプリ「メルカリ」。オンラインサービス上では日々膨大な数の取引が行われています。顧客の利便性や従業員の生産性を落とさず、安全と信頼を高めるセキュリティ戦略について、執行役員CISOの市原尚久氏に聞きました。
2025/06/29
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方