2019/09/13
インタビュー
東京都の小池百合子知事は12日、リスク対策.comの単独インタビューに応じ、都の防災政策について語った。7月に修正した東京都地域防災計画震災編の他、注力してきた女性視点の防災や無電柱化、30日まで「東京都一斉帰宅抑制推進企業認定制度」の企業募集を行っている帰宅困難者対策などを説明した。
液体ミルクの定着期待
Q:長きにわたり、知事は女性視点の防災に注力されています。
A:災害が起こると男女、子ども、高齢者、ペットに至るまで日常と全く違う生活下に置かれます。その中で、女性の視点というものは後回しにされがちでした。日本人女性はがまん強いところもありますが、災害がこれだけ頻発し、非日常にいきなり女性が置かれるとなると、子どもにも影響がありますし、介護などを担っている場合はさらに負担が増すことになる。そこで女性という観点から防災を考えようと思い、女性向けの防災ガイドブックである「東京くらし防災」を作成しました。さまざまな舞台で活躍する女性が、編集に携わっています。さらに東京都防災会議にも、これまでほぼいなかった女性委員が加わりました。
災害対策においては非日常を想定し、どういう対策をするべきかの心がけが必要で、市民の命を預かる行政として、さまざまな工夫をしなければなりません。その視点から実現したことの一つに、乳児用液体ミルクの導入があります。2011年の東日本大震災ではフィンランド在住の日本人女性の尽力で日本に運ばれましたが、通関などで難航し、私も厚生労働省とかけあいまして、なんとか被災地に届けられました。2016年の熊本地震でも被災地に届けられましたが、2018年の北海道胆振東部地震では都が支援物資として送った際に「キケン! 飲むな!!」という貼り紙もされ、活用されませんでした。しかし、ついに国内で製造・販売がされるまで至りまして、災害時に液体ミルクは活躍するという考えが今後は定着すると思います。
インタビューの他の記事
おすすめ記事
-
-
今年の夏は大規模停電のリスク大?
今年の夏、東京電力管内を中心に電力不足が懸念されています。需要に対する供給力の余裕を示す「予備率」が1パーセントを切る見通しで、もしそこで突発的な発電所の事故や故障が起きれば予備率はさらに低下、マイナスに陥りかねません。大規模停電のリスクについて、東京電機大学名誉教授の加藤政一氏に聞きました。
2026/02/12
-
-
中澤・木村が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2026/02/10
-
-
海外危機管理マニュアルの作成が急務
海外に社員を送り出す企業にとって、緊急事態が発生した際の対応体制は必須。どんなに現地に慣れたベテランでも、自分の身を守り切れない事態は起き得ます。ましてや現在は安全保障上の国家対立が深まり、東アジアの緊張も高まっている時代。海外危機管理サービスを手がける安全サポートの有坂錬成代表取締役に、海外進出企業が取り組むべき対策を聞きました。
2026/02/05
-
リスク対策.PROライト会員用ダウンロードページ
リスク対策.PROライト会員はこちらのページから最新号をダウンロードできます。
2026/02/05
-
-
-







※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方