2020/03/10
医師が語る感染症への知識のワクチン
2.予防
溶連菌感染症に対するワクチンはないので、予防はうがい、手洗いが一番です。患者との接触はできるだけ避けた方がよいですが、接触した場合は手洗い・手指消毒・うがいをすることが重要です。
家族内感染を防ぐため、家族に患者がいる場合はタオルの共有はやめましょう。また、溶連菌に対しては消毒用エタノールをはじめ次亜塩素酸ナトリウム、ポピドンヨード、逆性石けん(ベンザルコニウム塩化物)など多くの消毒剤が有効です。
3.感染した場合の対策・治療
溶連菌は前述したように、抗菌薬によく反応します。特にペニシリン系またはセフェム系抗菌薬に対する感受性が高いといわれています。マクロライド系の抗菌薬は一部に耐性化が進んでいるといわれていますので、第一選択薬とはならないことが多いといわれています。
また、重要なのは抗菌薬を10日間程度服用(セフェム系の場合は、ペニシリン系抗菌剤より短い投与期間を推奨することが多い)するということです。症状が取れても規定通りの薬剤の投与が必要とされています。
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