2020/06/11
危機管理担当者が最低限知っておきたい気象の知識
方法1:インターネット記事の中の雨量の図を見る
大雨の発生までに比較的時間がある場合、民間気象会社や気象予報士などがインターネット上で警戒を呼びかける旨の記事を執筆・配信します。こうした記事の中で予測の雨量を示した図が使われている場合があります。
例えば令和元年台風10号時に配信されたYahoo!ニュースの記事では、次のように72時間(3日間)の予想降水量の図が出ていました。赤色部分は72時間降水量で400ミリ以上となるような場所です。
「○○地方の多いところで○ミリ」という予報だけでは場所の絞り込みはできないのですが、上のような図と照らしてみると東海地方では特に三重県南西部、近畿地方では和歌山県南部、奈良県南部、四国地方では高知県や徳島県の一部で雨が特に多くなる可能性があると分かります。
こうした図を気象庁も作成・公表するようになればよいのですが、現在はそうした対応が行われていません。このため、気象会社や気象予報士が配信する記事の中から図の情報を探っていくといいでしょう。一連の雨でどの程度の雨量になりそうかという図は、台風や停滞する前線による大雨の際などへの警戒を呼びかける記事などでよく出てきます。
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