2017/08/29
防災・危機管理ニュース
株式会社ハタプロは21日、NTTドコモとの共同事業である39Meister(サンキューマイスター)チームが三菱地所と長距離無線通信の実証実験を行うと発表した。災害時に通信インフラは使用不可能になっても独立した無線通信網を構築し利用できるようにすることが目的。9月1日に三菱地所が実施する「第91回 三菱地所総合防災訓練」において行われる。
39MeisterはNTTドコモとハタプロによるジョイントベンチャーで、企業向けにIoTプロダクトの企画から量産までの支援を行っている。またLPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる長距離通信が可能で日本では免許不要な920MHz帯域の通信の実証実験やセンサー実験も行ってきた。
今回の三菱地所との実証実験では、同社がオフィスビルを所有する大手町・丸の内・有楽町エリアで被災時に災害対策本部となる大手町ビルにLPWA通信網を確立。三菱地所の社員がGPS機能のある端末から情報を、LPWAを通じて数百mから数km離れた親機に伝達し、管理者が位置を確認する。通信インフラが使用不可能になった場合のビル街におけるLPWAの有用性を検証する。
■ニュースリリースはこちら
http://hatapro.co.jp/news/17082139meister/
(了)
防災・危機管理関連の新製品・情報のニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:斯波 祐介
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月23日配信アーカイブ】
【4月23日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:南海トラフ地震臨時情報を想定した訓練手法
2024/04/23
-
-
-
2023年防災・BCP・リスクマネジメント事例集【永久保存版】
リスク対策.comは、PDF媒体「月刊BCPリーダーズ」2023年1月号~12月号に掲載した企業事例記事を抜粋し、テーマ別にまとめました。合計16社の取り組みを読むことができます。さまざまな業種・規模の企業事例は、防災・BCP、リスクマネジメントの実践イメージをつかむうえで有効。自社の学びや振り返り、改善にお役立てください。
2024/04/22
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方