(写真:イメージ)

令和2年7月豪雨で、熊本県の球磨村にある特別養護老人ホーム「千寿園」では、浸水により14人の方が命を落とされました。ご冥福をお祈りするとともに、どうしたらこのような事態が防げるのか皆さまと考えたいと思います。

特養ホームで逃げ遅れが起こるたびに、防災関係の方からは「またか!」という声が出てきます。

過去に特養ホームで逃げ遅れによる死者が出た著名なケースは、3つあります。

写真を拡大 水害・土砂災害への備え 〜早期の避難による安全の確保をめざして〜国土交通省 関東地方整備局(https://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000689954.pdf

2009年 山口県防府豪雨災害 山口県防府特養ホーム 7人
2010年 奄美豪雨災害    鹿児島県奄美市高齢者ホーム 2人
2016年 台風 氾濫     岩手県岩泉町特養ホーム 9人

特に2016年の岩泉町のケースは法改正でも注目を集めました。前年の2015年、国は水防法を改正して、今までの「計画規模」というハザードマップから、1000年に一度の雨の場合の「最大規模想定」ハザードマップを作成することにしました。豪雨の規模が大きくなり、それまでの想定では想定外になってしまうところが出てきたからです。

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それなのに、2016年の台風で岩泉町のケースが起こりました。最大規模を想定したとしても、それに基づく避難確保計画を立てていなければ、高齢者施設では逃げ遅れがちになってしまいます。そのため国は再度、水防法を改正して最大規模想定で浸水区域にある特養ホームには避難確保計画を作ることを義務づけたのです。

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